たたら製鉄の木炭
島根県、とくに出雲地方はたたら製鉄で栄えた土地である。
たたらとは、簡単に言えば砂鉄を木炭と一緒に燃やして鉄分を抽出し玉鋼(たまはがね)をつくる方法だが……。
驚いたのは、そこで使う木炭。和鋼博物館に陳列されていたのを見て、仰天した。
ほとんど丸太。
太さ20センチは十分超えて、25センチに届くかもしれない丸太をそのまま木炭にしていた。
これを焼けたこともすごい。木炭といえば、せいぜい10センチ以下の小振りな木からつくると思ったが、甘かったぜ。
これを3昼夜燃やし続けるのだから大量に使う(1回に12トンともいう)。ざっと1ヘクタールの木を使うそうだ。
加えて砂鉄も山を崩して磁鉄鉱を集めるのだから、環境には相当な負担となっただろう。もっとも、現在の製鉄の環境負荷が少ないとも言えないが。
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