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森と林業と田舎の本

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2024/01/26

豆腐の値段から思うカジュアルウッド

スーパーで豆腐売り場を見る。

値段の開きがすごい。

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安いのは47円(たまに30円台もある)。次に67円、117円、177円、217円、237円……量の差などわずかだ。原材料も大豆と凝固剤(たいてい塩化マグネシウム、硫酸カルシウムなど)で、ほぼ変わらない。それなのに、なぜ、この値段の差があるのか。

まあ、実際の作り方に違いはいろいろあるのだろうが、価格差が5倍6倍以上というのは、その設定意図には、極めて微妙なのだろう。それが、どこまで味の差になるのか。

私は、あまりの安売りの豆腐は買わない。味がどうのというよりは、それでは作り手が儲からずやる気を失っているような気がするからだ。機械に任せて、やっつけ仕事の豆腐は食べたくないという、まったく非科学的な理由からである。
かといって、あまりの高級豆腐もどうか。たまに地元でないところの専門店で、お土産のように300円、いや500円を超える豆腐を買うことがあるが、いつもではない。非日常感覚を味わうためだ。味は悪くはないが、10倍の価格なら10倍美味しいわけではあるまい。

結局、100円台を選ぶ。カジュアルだけど、買いやすい価格だけど、品質は悪くない線を狙う。

ここで木材価格に目を向ける。ほぼ成分的には同じでも、価格差はもっと開くだろう。

銘木の中には並材の100倍の価格をつける場合もある。もちろん、木材は素材よりは商品になってからの値段だから、どこに使うのか、見映えとデザインにこだわる。インテリアになる場合は、高くても美しいものになる。通常、目にする部分が美しければ(自分の感性に合うならば)、高くても損した気にならない。むしろ癒しを味わえて、心の健康に寄与すると思えば安いのだ。

が、見えないところは強度など実用一点張りで、同時に価格は安いに越したことはない。外材でも国産材でも合板、パーティクルボードでもいい。……しかし、安さを追求すると、アブナイ木材、違法伐採だとか、身割れして強度もない材かもしれない。それに山の人は儲からないだろうなあ、と考えてしまう。おそらく生業を維持できない値段。

……では、視点を山の生産側に移すと、どんな木材を出荷するのが地震の利益と誇りを保てるか。どの線を狙うべきか。
安売り競争に参加すべきではなかろう。安いとひたすら量を売らないと利益は出ない。環境破壊につながり持続性を失う。それでも何も考えず、傷だらけの木材でも騙して売りつけて儲けると割り切るか。心がすさみそうだけど。
かといって、銘木はリスクは大きい。消費者の感性に触れるか触れないかは、博打みたいなもの。だいたい売れる量はしれている。流行から外れたら二束三文だ。

となれば、カジュアルだけど、品質と利益のバランスの合う木材はないか。豆腐なら100円台である、鶏肉なら高級地鶏ではないが、平飼いのニワトリの肉は美味いのではないか……。手頃な価格なら量も期待できるし、利益率も悪くない。カジュアルな高品質木材、カジュアルウッドだ。

とまあ、そこまで豆腐売り場の前で立ち続けて考えた末に、今晩は湯豆腐にしようと思ったのでありました。

 

 

 

 

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