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森と林業の本

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2024/01/14

再造林「立木市場」の設立実験を始めるとか

昨年8月に本ブログで紹介した、再造林コストを織り込んだ立木市場の開設構想。

再造林コスト上乗せした「立木市場」成立なるか 

この構想の報告書が出て、実験がいよいよ始まるらしい。林業・木材の主要6団体でつくる「国産材を活用し日本の森林を守る運動推進協議会」などが有識者検討会が、先週11日に報告書をまとめた。

再造林コスト含め価格設定 「立木市場」開設へ報告書―業界団体(jiji com)

まだ公開されていないのか、私は内容を知らないのだが、報道によると、伐採前の樹木を対象に、森林所有者が再造林経費と利益分を上乗せした最低価格を設定し、インターネット上で取引するというものらしい。(だから立木市場と呼ぶ。)

岩手県岩泉町、長野県伊那市、宮崎県美郷町などで実証実験を行い、数年以内に全国規模の市場開設を目指す……とか。

当然、現在より高くなるはずだが、それでも買うインセンティブとしては、売買された立木の伐採地の植林状況を買い手が確認できる仕組みを導入する。再造林の状況はドローンで撮影した写真などを付ける。また流通段階で「持続性の担保された国産材マーク(仮称)」を付ける。まあ、森林認証制度のロゴマークみたいなものか。

しかし森林認証制度なら、現地調査を含めて審査をするし、トレーサビリティも確認するが、こちらの計画では写真で見るだけ?そのマークを付けた丸太が本当に持続的な生産をしたのか(つまり再造林したのか)を確認する手段は写真だけなのだろうか。

ちょっと全体像が見えない。どこかに資料置き場があるのなら教えてほしい。もう少しじっくり考えたい。

このところ思うのだが、そもそも伐採届には再造林をすると記されてあるはずなので、しなければ違反行為。摘発もできるはずだ。天然更新だって、ちゃんと確認がいる。となれば、単に伐採届に書いた通りにやれ、さもないと違法伐採だから取引させないぞ、と言えば済むのではないかね……。ごまかす業者が犯罪行為をしているのだよ。

立木市場も、結局は高い木材の値段になって、誰も買わなかったとなれば、オシマイだよ。よほど勲章でも付けて「再造林しました!」と世間が褒めそやさないと動かない気がするな。

あれこれ再造林の手立てを提案しないといけないというのは……なんだかなあ。

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コメント

当地域では、伐採届けは書類上のやり取りだけで市町村や市場による確認は特にありません。

県や国の補助金を使う(=現場確認をする)以外の場面では再造林する圧力・インセンティブは働かないん
でしょう。

全国ほとんどが、書類上のやり取りですよ。確認しないから、やりたい放題になるのです。再造林すっぽかしだけでなく、盗伐・誤伐、いい加減な作業道……どれも違法行為ですよ!

今のところ、伐採届の提出時、伐採時、再造林後の現場まで確認しているのは、奈良県だけだと思います。市町村は県に委任して、県のフォレスターが確認します。まだ全市町村ではないですがね。

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