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森と林業の本

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2024/01/11

B材は銘木

ホームセンターで見かけた製材。

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この間柱の値段ではなく、真ん中にわざと面を見せるように立てた材を見てほしい。黒芯に近く、大きな節が散らばっている。これを、わざと見せるように置いてあるのが特徴的。これ、木材関係者なら、B材以下扱いだろう。しかし、材を展示した人は、この模様を見てほしいと思ったのではないか。ホームセンターでは、むしろ目玉商品のような扱い。

そのつもりで見ると、なんだか黒芯が模様を描いているように見えてくる(^^;)。これを、どこに使えば引き立つか考えてみたい。

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こんな板材もあった。流れ節のオンパレード。これもおしゃれ?

通常、節は嫌われ、曲がっていたり材に色が走っていたらB級品扱いだ。値段もドンと下がる。だが、それって木材関係者の偏見ではなかろうか。その材の強度が落ちるなどの場合は仕方ないが、そうではなく見映えの問題なら、逆に見せ方次第ということになる。ある意味、口先三寸で「この木材はおしゃれな紋様入りですぜ」と高値をつけてみるのは(^o^)

ちなみに、こういうのはどうだろう。

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これはホームセンターではなく、銘木市。曲がりくねった断面に節だらけ。高値が付いている。
そもそも銘木の中でも変木と呼ぶのは、曲がったり瘤があって妙な木目が走ったりしているもの。一般製材の世界から見ればB材以下である。ただ、見せ方次第でインテリア的価値が生まれる。

最近は、外構材、エクステリア用に節穴材が人気だと聞いた。穴が開いて曲がった材で壁や塀にするのだそう。これも、通常の木材業者なら想定外のことだろうが、逆に言えば、このことに気付けば、B材こそ高く売れる。真っ直ぐなA材は、一般の建築材。曲がって節や木目がヘンなのは意匠材……こうなれば山の木の価値が転換するのだけど。最後はチップにするC材が宝石扱いとか(笑)。

 

 

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