箸墓古墳の本当の形
年末だが、箸墓古墳に行ってきた。卑弥呼の墓との噂?もある、巨大な前方後円墳である。
完全に森だった(笑)。かなりの大木が繁っている。森の中に分け入りたい欲望がムクムク。しかし、宮内庁管轄なんだよなあ。
でも、こんな森が古代よりずっとあったと思ってはいけない。
実は、宮内庁が発表した明治9年(1878年)に撮影したという写真をネットで見つけた。
なんと木がない。しかも4段構造の墳丘や。後円部に築かれた直径45m高さ5mの円壇が写っているのである。しかも前方部は、開墾された跡があって、形状が少し変わっているという。そういや堀のように見えた池は、農業用水用ため池だった。
なんだ、今の形が昔からあったわけではなかった。それどころか、人が入って畑を作っていたらしい。そして明治20年代に植樹されて、立入禁止になったのである。今の森は、樹齢で言えば140年ぐらい?
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