巨石と人跡
こんな巨石がある。
この一枚岩からマツが生えている。どこに根を伸ばしているのか。そこで根元の松葉を退けてみると。
たしかに岩の中に根を伸ばしていた。割れ目があったのか。自然の力である。
実は、この巨石は磐座信仰と結びついたオカルトチックな姿と配置をしていて、知る人ぞ知る存在なのだが、それについてはパス(^-^;
一方で、こちらの巨石は生駒山中で見つけたもの。まったく人が行くところではない。急斜面をよじ登った先になったのだ。
だが、気になる。その割れたところが。
これは……人が楔を打ち込んだ跡ではないか。とすると、この岩を割って、その半分を何かに利用したのだろうか。こんな道もない忘れられた地点で?
最近ではないような気がする。たとえば……大坂城建設の時とか(^^;)。いや、マジで大坂城(豊臣時代も徳川時代の城も)の石垣建造には巨石が使われていて、それぞれ担当した大名が石を集めるのに四苦八苦した話が伝わる。
生駒山の山中にも、そうして集めたまま使われなかったらしい残念石があるが、この石は石を集める過程で割られたのではないか……。あるいは生駒山では、各地に石垣があるからそれに使われたか。せいぜい数十年前。
ま、そんなことを考えると想像が膨らむよ。
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