金剛峯寺の樹林
快晴の元、高野山を訪れた。ま、高野山の門前町は、単に食事に訪れただけで、目的地はさらに山の奥なのだが。
見つけたごま豆腐屋のランチを食して(ごま豆腐の天ぷらが出た!)、わずかに時間がある。ふらりと金剛峯寺に寄る。ま、内覧をするほどの時間はないのだが、ぶらりと境内を歩く。
見よ、この空を。いや、本殿の木造建築を。
……本当は木造の具合を見るつもりで、たしかに面白い寺院彫刻があったりと、なかなか興味深かったのだが、より目に止まったのが、寺院前の樹林であった。
スギはわかる。そしてコウヤマキも。ここまでは高野山だもの、コウヤマキは重要だ。スギ、ヒノキ、コウヤマキ、モミ、ツガ、アカマツを高野六木と呼んで、高野山に植えろ、とした伝説がある。木曾五木のように禁伐ではなく、大切にして寺院修繕用にしたのである。
ただ、その林床に繁るのはシャクナゲであった。当然、植えたものと思うが、高野山はシャクナゲと縁があったのだろうか。金剛峯寺以外でも、多く見かけた。山にも生えているが……。どんな縁起があるのだろうか。
植物から寺院の性質を読み解くと面白いかも。
« 神武天皇陵の植生 | トップページ | 雲海がもっとも見えるポイント »
「森林学・モノローグ」カテゴリの記事
- 日本環境法律家連盟とメガソーラー(2024.12.04)
- 見飽きた?ハニワから森を考える(2024.11.29)
- スター・ウォーズに学ぶ甘美な暗黒感情(2024.11.18)
- 古墳の植生遷移(2024.11.17)
- 高知の鰹はどこから来る?(2024.11.10)
コメント