美の壺で「木桶」
NHKの「美の壺」という番組を知っているだろうか。
4日のEテレ放送分で「木桶」が取り上げられていた。再放送だけどね。
美の壺「木桶」
百年以上、木桶(おけ)を使い続ける老舗銭湯。手業が引き出すぬくもり ▽江戸中期創業の京都の老舗桶店店主が作る伝統の湯桶の技! ▽静岡の木桶仕込みしょうゆの蔵元。百年以上の大桶(おけ)の魅力 ▽大桶職人の緻密なこだわりとは? ▽カフェバーで人気!桶の製法で作ったバーカウンター▽世界から大注目の桶のシャンパンクーラー。桶の概念を覆す新たな形とは?! <File589>
ちょうど小豆島で開かれる今年の木桶職人プロジェクトがあったばかりだから、それに引っかけた?と思わぬでもない。
伝統的な液体を汲み上げる桶から、醤油、日本酒などを仕込む大桶、そして近年模索されているニューウェーブと、なかなか盛りだくさん。
もちろん社会派番組ではないから触れていないが、職人の問題や、材料となる木の生産=林業の問題などには触れていないが、番組の底辺部分で継承が簡単でないことが描かれている。日本には、こうした技術や美的感覚はあるのに、それを活かさない社会も微妙に浮かび上がる。
これを日本の木の文化というには厳しい。やはり文化としての木の利用は衰退しているのである……。
その再放送がまたある。
2月14日(水) 午前9:30 〜 午前10:00 日、BSにて。
2月10日(土) 午前6:45 〜 午前7:15 BS4Kでも。
NHK+でも見られるのかな。「木桶」ではなくて、「炭」はやっているらしい。おそらく放送が終わったら、ネット配信もするのだろう。わりと森、木材関係の美を取り上げることが多い番組だから、注目である。
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