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森と林業と田舎の本

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2024年3月

2024/03/31

エセ屋上緑化で見た木の根っこ

大阪には、アチコチに屋上庭園を設えたビルディングがある。昨今流行りの緑化である。

たしかに日が照りつける屋上をコンクリートのまましておくと、暖房・冷房ともに光熱費がかさむし、コンクリートそのものの寿命も縮む。土に覆われていたら、適度の水分も保持するから、コンクリートの寿命を伸ばし、土壌が断熱効果をもたらして室内環境もよくするだろう。

その一つ、OCATの屋上を訪れた。

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まあ、こんな具合に芝生の広場と樹林が並び、一角にはレンタル家庭菜園コーナーもあった。ただし、土の地面ではなく、大きな植木鉢?プランター?であったが。ここで金を払って野菜をつくっている人がいるんだ……(^_^) (-_-;)

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レンタル畑コーナー。

そこで、気付いたこと。

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このように太い根が地面を這っている。これは何の木の根だろうか。と追いかけてみると。

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この木は何か名前がからない。スベスベした木肌だが……サルスベリとか(^^;)。

通常でも根が地面から剥き出しで伸びるわけではなかろう。やはり表土部分が薄くて深く伸びられないのではないか。芝生や低木ならなんとかなるが、この木は高さ2メートルぐらいにはなっていたから、根上がりしたのかもしれない。

屋上庭園やら街路樹もそうだが、人工環境で木を植える場合は、やはり木の成長に無理がかかる。昨日のエントリーのような、森林生態系を復元するつもりで厚く土を盛らないとよろしくない。最低でも、深さは1メートルはほしいところだ。でも、厚くすると土の重みで屋上の強度が問われるだろう。

屋上で自然を再生しますとか、家庭菜園を演出するのなら、もう少し本気でつくってほしい。

 

2024/03/30

「大手町の森」を見る

出版を前に東京に行ってきた。

そこで寄り道をしたのが、「大手町の森」。

ご存じだろうか。東京駅近くの大手町は、大企業中心のオフィス街といったイメージだが、その中の大手町ビルには「大手町の森」が設けられている。単なる緑地ではなく、生態系を意識した自然づくりだ。ちょっと前から興味を持っていたので見学してきた。

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なかなか、よろしくつくっていた。土も,草木の種類も十分に研究し尽くして行った模様。千葉の君津から運んだらしい。多種多様、異種異齢の草木を植え付けて、また自然の遷移も意識しているのが見て取れる。ある意味、混交林づくりの実験でもある。

まあ、詳しい実情については、ホームページまでつくっているので、こちらをどうぞ。

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敷地の3分の1を費やした、とあるので、ちょっと期待したが、思っていたより狭かった(^^;)。まあ、仕方ないか。日本一の地価とも言われる地帯だ。これでも大サービスなのだろう。そして、この森をつくることで、資産価値を上げられたら、十分に元が取れる。

何より、周りに森があるビルが素敵に見える。そこにあるカフェはもちろん、ビジネス的なオフィス環境も価値が上がる。

ただ、2枚目の写真にあるとおり、森の周りにも街路樹がある。その街路樹の根元を注意。

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いかにも狭苦しい植樹升。地中にどれだけの土壌を入れているのか知らないが、見苦しそう。空気の流動もないだろう。自然を再生した森を横目にして、街路樹は己の環境を恨んでいるのではあるまいか……。。。

とはいえ、ここで得た知見を元に、今度は森の中に都市環境をつくってほしい。山の伐採跡地に針広混交林づくりを成功させ、その自然の森に調和したオフィス。人々を呼び込めるカフェ。ビジネス街に森ではなく、森林地帯にオフィス環境を。

 

 

 

 

2024/03/29

木の器の店で見つけたもの

大阪・難波に出た際、木の器の店を発見した。正確にはボタニカルショップとあり、椿油とか植物油コスメとかヤマブドウの蔓の籠とかも売っていたのだが、圧倒的にあるのは木の器とカトラリー。

私は、実は木のマグカップに凝っている。いろいろ買い揃えているが、実は完全に満足するものを見つけていない。デザインとか質感とかもあるが、傘の割りには容積が小さくて(ようするに分厚い)あまりお茶が入らなかったり、形状が好みでなかったりする。

だから、こんな店を見つけると、つい探してしまう。

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これだけ並ぶのだが……なかには私がすでに持っているとか、以前使っていたものと同じものも混ざっている。製造は日本ばかりではなく海外製のものも多そう。意外と、海外製造の方が素敵だったりするのだが……。

うむ。もう一歩だな。価格もあるが、完全に好みに合致しない。

ただ気になったのは、これ。

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木のフォークとスプーン。これは打ち抜きでつくられたのか、使い捨ての店舗用だろうか。

これからプラスチックは使いづらくなるから、この手のものも広がるだろう。10枚110円というのは高いか安いか。国産割り箸と似た価格だが、こちらは工業製品ぽい。

2024/03/28

Y!ニュース「日本も直撃?EU強い林破壊防止規則……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「日本も直撃?EU森林破壊防止規則の破壊力」を執筆しました。

これ、もうすく発売の『盗伐 林業現場からの警鐘』に合わせて書いた……と言いたいところだが、実はあまり関係ない。いや、内容的には十分にかぶっているのだが、この記事を書こうと思ったのは今朝。ほかの締切り前の原稿を無視して(^^;)、手を付けてしまった。

なぜかと言えば、EU森林破壊防止規則、いわゆるEUDRの影響力は日本の自動車産業にもあることに気付いたから。それまでも、木材だけでなく食品関係にも大きく、日本のお菓子や和牛を輸出できなくなるかも、ぐらいには思っていた。が、天然ゴムからタイヤ、そして自動車と連想したとたん、これは大問題だ、と気付いたのである(笑)。

正直、日本の木材がEUに行くことはあまりないが、自動車は違うでしょ。

そうした中で、記事に添付する写真に悩んだ。最初はフツーに港に積まれた製材コンテナで木材貿易を表そうかと思ったが、ちょっと違うと感じて、また木材の山積み写真かよ、と思い出したときに、タイヤ!と閃いたのだ。

一見、全然関係ない写真を掲げるのも面白いじゃねえか。

というわけでタイヤ(笑)。

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使わなかった写真。新木場の木材埠頭。

 

2024/03/27

次に、この書棚に並ぶのは

ジュンク堂書店難波店の樹木学・林業棚。

いまや定点観測的に訪れては写真を撮っているような気がするのだが、3月26日はこんな具合。

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山林王』と『絶望の林業』が、平積み。そこに監訳した『フィンランド 虚像の森』もある。実は横の棚には『虚構の森』や『森は怪しいワンダーランド』も。この調子で棚を占拠したい(^_^) 。なお『樹盗』も私が書評を書いた本だ。

さて、あと数日でここに追加される(と予想する)本は、もちろん『盗伐 林業現場からの警鐘』だ。最初は、平積みである、と期待する。

思えば『樹盗』のポップにあるとおり、この本は盗伐のルポ。私の方にもポップつけて欲しいなあ。

 

 

2024/03/26

台湾山岳案内!

数十年ぶりかに買ってしまった「山と渓谷」。4月号である。
目的は、別刷?付録である「台湾山岳案内」をゲットするため。

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ちょっと付録だけのためにはお高い雑誌だった(笑)。

Photo_202403260904011320円。

山と渓谷社の雑誌とは、20年ぐらい前に仕事をしていたのだが、あまりにギャラの安さに逃げ出したことがある(笑)。当時は倒産寸前だったかのような記憶が……今は、経営もギャラも改善されたかなあ。

さて、台湾には、昨年のコロナ禍解除以来、幾度も行こうと構想を練るものの、常に先送りになってしまった。今年に入っても2月、3月と考えたが難しく、4月は、、、どうだろうか…。玉山登山をコロナ禍に邪魔されて4年も経つのか。どうも海外への行き方を忘れてしまったようで、いざとなるとおろおろする。昔は、へらへら行けたのに、何か心理的障壁ができたかのよう。まずは2泊3日で台北観光ぐらいして、リハビリをする。

とはいえ、台湾へ行く目的はやはり山である。前回は玉山だったが、今の気分は、阿里山も歩きたい。巨木林を見ておかないと後々後悔するという思いが強い。

そのきっかけは、こちらの写真である。

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土倉家からお借りした龍次郎の台湾写真なのだが、最初は、木の前に一人の人物がいるのかどうか……ぐらいにしか見ていなかった。ところが高精度スキャンをして拡大してみると、ここには5人以上の人物が写っており、服装からもあきらかに探検隊なのである。

ここから推測できることは、土倉龍次郎は阿里山を探検していることだ。従来の記録では、日本人で初めて阿里山と玉山を探検したのは、1896年の長野義虎ということになっているが、長野と龍次郎は親戚筋であり、長野の探検には土倉家が金を出して行ったと伝わる。そして龍次郎も、その探検に同行したと思われる。つまり龍次郎は阿里山の巨木林を最初に発見した一人ではないか、そして玉山初登頂をしたのではないか……と想像しているのである。

とまあ、そんなことを考えながら、「台湾山岳案内」を読む。これは、女性モデルが台湾の山々に登る形をとったほぼガイドブックであるのだが、ちょっと気分をアゲるのによいのであった。

 

2024/03/25

『盗伐 林業現場からの警鐘』刊行1週間前だから

『盗伐 林業現場からの警鐘』が書店に並び始めるのは東京で4月1日から。おそらく2日には全国的に店頭に並び始めるだろう。Amazonなとネット書店もそれに準じているはず。

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そこで1週間前記念?の大サービス。

「おわりに」を先行披露しよう。ちなみに目次と序章は、新泉社のホームページに掲載されている。

『盗伐 林業現場からの警鐘』

こちらのサイトの「立ち読み(PDF)」とあるところをクリックしたら開かれる。「書店サイトへ」とある方は、Amazonを始めとしてネット書店に飛べる。

そこで、ここでは出血大サービスの後書きだ。

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ただし、全文というわけにはいかないので、後半をカットしている。前半で私の盗伐体験を紹介しているので、ご一読あれ。たしか、私の森が盗伐に合った際は、ブログにも記したと思うのだがなあ。まだ確認していない。

書店で気になる本を手にとった時は、つい後書きや解説を読みたくなる。とくに文庫本は。なんとなく、そこに世間の評価や作者の思いが記されていて、それを知ると本文を読む際の参考になる気がする。購入する際には、そうした情報がほしくなる。ネタばれまで行くと困るのだが、やはり多少のヒントを得て、購入の気持ちを後押しするのだ。

これが、そうした未読の読者の参考になれば。

 

 

2024/03/24

3月のボウフラ

庭にはバケツが置いてある。そこに雨水がよく貯まる。たまに庭の草木に水やりをするのに使えるし、わりと便利なのでそのままにしている。

が、そのバケツにあるヒシャクにボウフラが湧いていた。

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このヒシャクの底にも5匹いる。バケツ本体には何匹いるやら。

しかし、数日前に、このバケツは凍って氷が張っていたのだ。ボウフラは、その氷の下で生き延びたか。

そもそも蚊が、この寒い日も多かった3月に、飛んで卵を産んだことが不思議。が冬眠から覚めて飛び立ち交尾をしたのはいつなんだ。そしてボウフラになるまで何日で孵化するのか知らないが、よくぞ生きていたな。

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さて、どうするか。もちろん、私はヒシャクに漂白剤を流し込んだのである。今のボウフラは夏には数百匹の蚊になりかねない。退治一択だね。

2024/03/23

火星に都市は建設できるか

読み終えた本は、火星が舞台だった。SFでありミステリーでありアクションもてんこ盛りの小説。登場人物も一人一人キャラが立っていて、人生経験や主義主張が光る。よい小説を読んだ……と思ったのだが、実はまったく本筋とは関係のないところで考え込んでしまった。

というのは、前提として火星に人類は移住して都市を建設しているのだ。

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大気の薄い火星では、そのままでは生きていけない。そこでドームのような天蓋を築き、その中に大気を充満させている。地球というか宇宙に出るには衛星ダイモスにつながる軌道エレベーターがあり、そこから宇宙船が発着する。地上に地下に何百万人かが住み、各地に交通網が築かれた都市。

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果たして、そんなものがつくれるのか? と疑問を持ってしまった。

まず材料はどうする? 地球から運ぶのか。たとえば鉄骨など金属建材から樹脂系の素材はどうする。おそるべき量を地球の重力に逆らい宇宙空間に運び、長大な火星までの距離をいかに輸送するか。そして火星の衛星軌道から無事に地上に下ろすのも難しい。それに必要なエネルギーは。莫大すぎて現実的でないように思うのだ。

火星にも鉄鉱石はあるだろう。しかし、それを掘削して、精錬する製鉄所を建てる建材はどうする。そして、やはり燃料。石炭石油などは火星にない。原子力を出力調節するのか。太陽光は弱すぎる。人が住むのに必要な酸素だけでなく、食料も輸送に頼るばかりでは無理だが、自力生産できるか。火星に土壌はないし微生物で分解も期待できない。

研究施設など火星に数百人住む程度の基地なら地球が全面的にバックアップもできるだろうが、万を越える人を移住させるのは無理だ。経済的に持たない。それを少しずつ拡張するとしても、都市として一般住民が住めるようになるまで数百年はかかるのではないか。

それを誰がやる? 従事する人の人生を考えると希望者がいるのか。それとも全部無人のロボットに建設させるのか。……ならば人類が火星に住む必要はなくなる。

今の南極基地と同じである。1年程度の越冬なら科学のため、冒険、探検のためと納得できても、南極に10年住めといわれたら、隊員に応募する人はいるだろうか。いや、一生を南極で過ごせと言われたら。
とりあえず南極に空気はあるし、海産物で食料調達も多少はできる。ペンギンも食べられるだろう。でも、燃料はない。クジラの油を絞るか。補給なしには暮らせまい。火星は、その100倍くらい過酷だ。建設と維持のための経済的負担が高すぎる。

そもそも火星への移動も大変だ。現在のロケットでは数年がかりで到達するが、今後の科学技術で数か月までは縮められるとしても、そんな旅をする宇宙船は建設できるか。そして乗りたがる人はいるのか。酸素も食料も積み込めば、資材はあまり積めない。金属製の宇宙船は、宇宙空間ではすぐに劣化してしまう。また人は人工冬眠技術などを持って代謝を極端に落とした方がいいかもしれない。酸素や食料を節約するために。しかし、健康不安と人生設計に問題がある。

多少とも可能性を考えると、まずは月を改造して、そこに都市を建設することだろうか。地球との距離が近いのは有利だ。そして月で製造した資材を火星へ発射する。引力が弱いからエネルギーをかなり節減できる。一方で太陽光によるエネルギーはかなり得やすいだろう。
しかし月は、大気はゼロ状態で、水もあるかどうか。火星より過酷だ。必要な金属資源等を開発するまでに、莫大な資材を地球から運ばなくてはならない。それで経済的にペイするか疑問だ。

……とまあ、次々と現実の壁を考えてしまったのである。結局、完全な都市が建設されてからでないと、火星への移住者はほとんど現れないだろう。南極も似たようなものだと思う。

まだ太陽系内なら、なんとかなるかもしれない。しかし、太陽系外の別の星系に行くのは、ほとんど不可能だろう。SF等に登場するワープ航法は、今のところまったく論理的にも技術的にも不可能だ。理論的には亜光速までしか出せない。隣のアルファ・ケンタウリまで行くだけで片道数十年かかる。そんな旅路に人間がつくことは無理なのである。

人類は、やはり地球に閉じこもるのが似合っているのだ……。

こんな思考実験をしていると、なぜ地球に人が住めるのか、今後も住み続けられるのかという回答にも行き着くだろう。

2024/03/22

『盗伐 林業現場からの警鐘』見本、手元に!

4月2日発売予定の新著『盗伐 林業現場からの警鐘』の見本(の本)が手元に届いた。

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とうとう出版してしまったなあ……。もっとも書きたくなかった、もっとも衝撃作。ああ、やだやだ。

という作品(^^;)。

今回は、表紙カバーおよび帯を紹介しよう。

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これが裏表紙と帯裏。ミラー像になって見せる。写る切株は、もちろん盗伐で伐られたものである。ひでえ伐り方だ。

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こちらは、表紙カバーの表裏の扉。ここには盗伐現場(宮崎県国富町)の連続写真。遠目の風景から、内部に入って目にする景色を並べている。

ああ、こんな写真ばかりなのが、やだやだ。

これが、日本の誇る?林業なのだ。世界各国から技能研修生を招いて、日本の優れた林業技術を教えるんだって。。。

 

 

2024/03/21

コロナ禍対策でスギを使う…

先日訪れた、奈良県の某山村。まあ、知る人が見たらすぐわかるが…(^_^) 。

役場の建物は、鉄筋コンクリートだった。吉野杉に囲まれているのに残念。災害時の司令塔だから頑丈につくらないといけないのはわかるが、せめて外装を木にすればよいのに……と感じてしまった。

役場の中に入ると、このようなものを見た。

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役場の窓口に設置された木の囲い。なかなかオシャレな雰囲気である。当然ながら?吉野杉を使っているので、かなり高くついたんじゃないかなあ…と思って見ていたのだが、聞くところによると、「コロナ禍対策予算でつくりました」とのこと。

なるほど、窓口にはアクリル板が張られているよ。たしかにコロナ禍対策だ(笑)。ついでに吉野林業の宣伝も兼ねただけ。圧縮材を使って椅子やテーブルまでつくっている。

ま、まあ、ギリギリ許せるのではないか(^^;)。

ちなみにコロナ予算と呼ばれるものは、令和2年だけで77兆円に達した異次元さ。ワクチンから生活費の支給、飲食店や企業への貸し付けまで多岐にわたる。

ただ村には製材所はない。そのため岐阜の会社と提携したのだそう。それもありかな、と思いつつ、ちょっぴり残念な気持ちになる。

 

2024/03/20

ナラシカに癒される

先日、奈良公園を訪れる。

もはや名物のナラシカ(奈良のシカ)と外国人の戯れ。ペコペコおじぎをし合ったり、スマホでシカと並んでの自撮りに必死になったり。

そして横断歩道で青信号を待って渡るシカ……あれ?

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なんと、信号無視するシカがいた(-_-;)。赤信号だぞ。車も急停止。シカたがないなあ。

シカし、それもまた不良シカがいたという.ことで、どこにも公衆ルールを守らないヤツがいることにホッとする面もある。

さて、今度は東京帰り。夜遅くなり、最終に近くなって疲れ気味であったが、近鉄奈良線の快速急行に乗ると、ナラシカトレインであった♪

これも名物になりつつある。そして、癒されるぜ、この車内には。

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2024/03/19

フキノトウはいずこ

このところ裏山、生駒山や矢田丘陵を歩いては探しているのが、フキノトウだ。早春の山菜、フキの芽である。

以前住んでいた家の庭には、フキノトウが自生しており、初夏にはフキが茂り、その葉の合間からコビトが現れたものだ ヾ(- -;)オイオイ
もちろんフキノトウもフキも収穫して味わった。

だが、現在の家には生えていないのである。庭は広いのに、山菜のたぐいはやけに少ない。

そこで生駒山で採取できないかと探しているのだ。収穫して食べるだけでなく、なんとか種子か若芽を堀り取って庭に移植できないかと考えていた。

しかし、見つからん。それらしき湿地周辺とかを探すのだが見つからない。これでもコビトも住めないではないか。

ところで、今日は吉野の山村を訪問した。もちろん仕事で取材したのだが、密かに期待したのが道の駅など直売所。

時間を見つけて訪ねましたよ。そして見つけた(⌒ー⌒)。フキノトウが売っている。自分で採取できないのは残念だが、おそらく地元の人が山で取って出荷したのではないか。
驚いたのが値段。1パック170円。これは安い。しかもいっぱい詰まっている。そこで2パック買ってしまった。一つは天ぷら用。もう一つはフキノトウ味噌でもつくるか。

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ここから種子は採取できないけど、コビトの家も造れないけど、まずは満足しておこう。

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ちなみに、こちらは以前の家の庭。

2024/03/18

住宅着工件数からウッドショックを振り返る

林野庁のモクレポ3月号が発表された。

今回、目が止まったのは、住宅着工件数のグラフ。

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細かな点はともかく、2023年は減っている。それでも80万軒もあったのだなあ、と感じたのだが。

2023年の新設住宅着工戸数は、82.0万戸(前年比95.4%)、このうち木造住宅は、45.4万戸(同95.1%)

私が目を止めたのは、やはり21年、22年の着工件数が高いことだ。85万、86万軒に達している。コロナ前は81万だから、あきらかにこの2年が多かった。この時期って、コロナ禍の真っ最中なのだが、家が多く建っていたの?
その傾向はアメリカと同じだった。アメリカの建築ブームは、木材不足に陥りウッドショックを引き起こしたのだが、実は同じことを日本でも起きていたという点に、私は驚いた(^^;)。人が出歩けない中、建築は進んでいたのかあ。

ただ木造の中でも在来軸組工法は、ツーバイフォーやプレハブより落ち幅が大きい。しかも木造率(54.0%)も下がり気味。 ツーバイフォーやプレハブの方がコロナ禍で建てやすい工法だったのか?

ちなみに製材価格の推移のグラフを2月号から引っ張ってくる。

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正角、間柱、合板の3種だが、20年台の低位からグイグイと伸びたのがウッドショック。その後下がり始めるのだが、今も20年の価格より高い。高値安定である。まあ、輸送費などが上がり全体の物価高の影響の面はあるが、以前よりは高く木材は扱われているわけか。

ただ住宅の着工件数は、今後確実に下がり続けるだろう。ぶれはあっても10年後20年後には今以上に落ちる。人口が減り高齢者が増えるのだから。その時こそ、逆ウッドショックが来るように感じる。

 

 

2024/03/17

無人本屋

東京に来ている。仕事で訪れたのは溜池山王なのだが、2時間以上の熱弁のあと、次の予定に向かうつもりで、地下鉄へ。

時間は余裕があった。30分くらい早い。のんびり行こうと思いつつ地下構内を歩いていると、目に入ったのはこの本屋。

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時間潰しにいいかな、と思って入りかけたら、なんと無人本屋であった。

無人の古本屋は奈良にもあって、そこそこ重宝しているが、新刊書店で無人なのは初めて。

よくよく見ればシステムは、私の知っている無人古本屋と同じようだが、まず会員登録しなければならない。

さすがにパスしたが、溜池山王周辺に通勤している人の中には、会員登録して通う常連もいるのだろう。

しかし、新刊書店も人件費を削るビジネスモデルが現れたか。同時に客を絞って一見さんお断りも登場したわけだ。

吉と出るか凶と出るか。同時に客の選別も始まるのかも。欲しい人にしか売らないよ、という戦略だ。

案外、いいかもな。本が好きでなければ、触れることもできない。いや、触れさせない。

同じことを木材でもやってみたい。

 

2024/03/16

見慣れぬ“野草”がいっぱい

我が家の近くに矢田丘陵があるのだが、その遊歩道を歩いていて、ふと目に止まった草木。

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これは……どう見ても園芸品種のコニファーだ。いや、コニファーとは園芸用に品種改良された針葉樹といってよく、種類はゴマンとある。これがそのうちのどれに当たるのかわからない。ただ葉は、ヒノキに近く、裏表がないからコノテガシワみたいな種であった。

種子が飛んできて、勝手に野生化するような種ではない。おそらく誰か植えたのだろう。自宅のコニファーが邪魔になって、でも捨てるに忍びなく山に勝手に移植?

しかし、イカンだろう。外来種だどうだという以前に野山に似合わない。園芸品種は人が世話をしないと育たないとよく言われるが,中には強い種もあるからどうなるかわからない。まあ、こんなきれいな姿を保てるとは言えないが、意外や大きくたくましく育ったりして。その花粉が、周辺のスギやヒノキと交配する? まあ、そんな可能性は超低いだろうな。

引き抜いて我が家に持って帰ろうかな、とも思ったが、すでにひっかり根付いていたので止めといた。

そして、しばらく歩くと、こんな草木を見つけた。

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これは名前が全然浮かばない。が、何か日本の野草ぽくない。これも園芸品種に近いのがあったような気がする。周辺に同じ草はなく、一カ所だけで繁茂していた。

さらにササ刈りをした後に生えていたのは、これ。

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これは,もうわかる。ミントだ。しかし、ミントもいろいろ種類がありましてえ。スペアミント系かなあ。非常に強くて繁茂するから、脅威でもある。ミント・テロという言葉もあるほどだ。

春の野山は、園芸品種だらけ、ということになるかもしれない。

2024/03/15

なぜ花粉症は都会に多いのか

ウェザーニュースで「なぜ、都市部で花粉症にかかっている人の割合が高いのか?」という記事が。

これ、昔から言われているのに、なかなか突き詰めて考える人がいないテーマだと思う。私にとっても、花粉症について語りたくても、医学的な知識はないので印象論になってしまうのに躊躇する際、こうした事象から推理することは可能ではないかと考えてきた。

発生源ばかりに目を向けず、発症する人の体質や環境に目を向けるのだ。実際、都会で発症する人が、スギ林の多い山村に行ったら花粉症が治まったという話はたくさんある。それにスギの人工林の面積が少ない都会のほうが、地方よりも花粉症患者の割合が多いとの調査結果もある。

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ならば、都会と田舎の環境の差を考えていけば、ある程度の花粉症発現の要因を絞り込めるのではないか。もちろん、エビデンスはないのだが……。

さて、記事では
都会にはアレルギーを悪化させる物質が多いこと
都会の地面はコンクリートやアスファルトに覆われていて、花粉が吸収されずに風で何度も舞い上がる

ことを指摘している。気象を扱うはずのウェザーニュースの記事であることも面白い。記事は、アレルギー物質について多く取り上げているが、後者も無視できない。

私も、地面の問題である後者をよく指摘している。山村ではスギ花粉自体は多く発生するだろうが、実は空中に滞留している花粉量は低いのではないかという仮説を持っているのだ。スギの雌花から飛び散った花粉の粒は、すぐに空高く舞い上がって遠くに飛んで行くか、あるいは地面に落ちて吸着されるのではないか。そのため山村内の地面近くには、意外と漂う花粉は少ない、ということはないか。残念ながら、ちゃんとした観測結果や研究が見つからないが…。

ただ、この記事で気になる点がある。記事の根幹をなすコメントをしているのが、「ダイキン工業コーポレートコミュニケーション室広報グループの重政周之さん」であるということ。ダイキンて、空気清浄機を製造しているメーカー? そこの広報担当者とは……。
う~ん、説得力がなくなる(^^;)。

この人の指摘を、私は賛同しているのだが、この人が花粉症を研究しているわけでもないだろう。もしかしたら社内に研究部門があるとか、外部に委託研究している、外部の研究成果の論文を読んだ……など、そのネタ元も紹介してほしいなあ。

2024/03/14

Y!ニュースに「自治体が民有林を引き取る時代…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「自治体が民有林を引き取る時代がやってきた」書きました。

気付いた人はすでにわかっているだろうが、その前に佐用町の山林買取が新聞記事になっており、それがYahoo!ニュースに転載されていた。そこに私はエキスパートコメントを付けているのである。(この記事は、もう掲載が終了している。コメントだけなら、ここ。)

その際に、佐用町の制度を調べていたのだが、なかなかよくできているし、また人気のようだ。小さな町なのに、毎年1億3000万円の予算を組んでいるとは、自治体として度胸があるというか、たいしたものだ。おそらく森林環境譲与税交付金も使っていると思うが、よい使い道ではないか。

そこで改めて紹介しつつ、将来展望をしてみたわけである。

おそらく、類似の制度をつくる自治体は今後出てくると見ている。ただ、何に引き取った山林をいかに利用するかは頭を悩ませるだろうなあ。山林はふるさと納税の返礼品にも使えないしねえ。

いっそ、山林利用案を提案できるコンサルをつくったら、ビジネスになるんじゃないか。

 

 

 

2024/03/13

木質ペレット製造は、合法なのか

昨年の木材輸入統計を見ていた。

昨年は頭打ちだったようだ。品目別輸入量で見ると、前年比で、丸太が81%、製材が68%、合板が72%、集成材が63%。ただし木質ペレットが132%と急伸している。

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ペレットを輸出しているのは、ベトナムとカナダ、アメリカで大半を占める。そこで思うのだが、これらの国の木質ペレット生産は、本当に合法なのか。

一応、カナダもアメリカも残材や端材、枯れ木を使って製造すると言っているが、その膨大な生産量をそれで賄えるわけはない。実際、現地からは森の木を全部伐採して、それをペレット工場に運搬しているそうである。これでも、合法になるというのは、どんな法律なのか。(ベトナムも同様だろう。情報は持っていないが)

 

おそらく、全森林の成長量に比して、伐採量は小さいから森林破壊ではない、合法だというのだろうけど、そこにも異議がある。

森林成長量の計算方法が相当いい加減だというのだ。また保護区の定義もあやふやにしていると。これで成長量より伐採量が少ないと言えるのは「神がかり的林業」をやっているからだと揶揄されている有様だ。

 

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これは地球・人間環境フォーラムに提供されたカナダの写真だが、見渡す大地が見事に皆伐されている。これもペレット用の伐採だという。

合法なのか違法なのか。これは当国の法律と突き合わせないと答が出づらいが、少なくても森林破壊をしているのは間違いない。

カナダの木質ペレットは、日本だけでなく、イギリスや韓国にも大量に輸入しているという。つまり怪しい自然破壊木材は、世界中を巡っているのだろう。

これはEUDR(EU森林破壊防止デューデリエンス)に抵触しないのだろうか。イギリスはEU加盟国ではなくなったが、準じているはずなのだが。

『盗伐 林業現場からの警鐘』では、こうした海外の違法伐採、違法木材の動向にも触れている。

2024/03/12

補助金に環境負荷低減「クロスコンプライアンス」

タイトル、難しい言葉使ってしまった。

わかるだろうか。環境負荷低減クロスコンプライアンス。

これは農林水産省が決めたことで、今後はすべての補助金事業を対象に、環境負荷低減の取り組みを支給要件として義務付ける、というものだ。これは農水省のサイトにも掲載されている。

環境負荷低減のクロスコンプライアンス

もともとは、2021年に策定した「みどりの食料システム戦略」で掲げた農林水産分野の二酸化炭素排出を実質ゼロにする目標を実現するための土台と位置付けている。食料という言葉があるように、これまでは肥料・農薬の適正使用や省エネといったことの農業分野だけのイメージだったのだが、それを林業や水産業分野まで広げるらしい。しかも、すべての補助金事業で環境対策を義務化するというのは、画期的というか、中央省庁で農水省が初めてらしい。

2024年度から試行を始め、27年度からは本格的に実施する予定だ。すでに農業や畜産業の一部で実施してきたが、いよいよ林業と水産業を含めていく。当初の予算ベースでは、2兆円程度の補助金が対象となる見込みだ。このうち林業にはどれぐらい含まれるだろうか。

なお、具体的に補助金の受け手に最低限求める取り組みには、次のような7項目を挙げている。

①肥料の適正使用
②農薬の適正使用
③電気・燃料などエネルギーの節減など
④悪臭や害虫の発生防止
⑤廃棄物の発生抑制と循環利用・適正な処分
⑥生物多様性への悪影響の防止
⑦環境関係法令の遵守

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この項目だけを見たら、ほとんど農畜産業になってしまうが、⑥の生物多様性には森林が大いに関係するし⑤の廃棄物うんぬんも、林業に関わりそうだ。もちろん③電気、燃料の節減も重要で、もしかして農業機械より林業機械の方が大きいかもしれない。
しかし、藻によりも⑦の法令遵守は林業界にとって最重要だろう。

実際の運用がどんな形になるのかよくわからないし、守っているのかどうかをチェックだってできるのか、という心配もある。相変わらず当事者が自身で発行する合法証明みたいなものでは意味がない。
それでも農水省が本気になってきた感がある。これらは農業界の世界標準だから日本だけ放置できないのだろう。

まさか林野庁は農水省と違うもん、と思っていないだろうな…。林野庁補助金は例外扱いします、とか? 24年度は目の前なのに、全然広報が行われていないのも気になるところだ。

上記に紹介したサイトだが、肝心の説明資料や、チェックシートのリンクが切れている。今になって削除したとしたら、「画期的な政策」も、なんだか、うやむやにするつもりではあるまいな。

2024/03/11

腐らないリンゴ

庭にあるコンポストの天地返しをした。

主に生ゴミのほか、庭から出る落葉や草、そして果実もある。大量に成った柑橘類は一部をジュースに絞ったほか、小さな実は落としてコンポストに放り込んでいた。ほかにも野菜類などもある。この半年でどうなったか。

予想通り、下の方は土になっている。それを掻き出してまだ分解し残っている部分をコンポストにもどす。土は畑の畝に積み上げた。

すると、面白いものを発見。

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なにかと思ったら、小さなリンゴであった。庭のリンゴの木は、わりと多く実をつけたのだが、その後リンゴの木にカミキリムシが侵入したためか、成長しなくなった。一部は生食したり、リンゴジャムにしたが、傷んだものはコンポストに投げ込んでいた。

すると、このリンゴだけ腐らなかったよう。回りは土だから、元は何だったかわからないが、分解したわけだ。なぜ、リンゴだけ残る。しかも赤い色も残してわりと原形を保っている。指で触っても比較的硬く、リンゴとしての存在感がある。

何が腐敗して分解し、何がしないのか。わからんことが多い。今回、掘り起こして空気に触れたことで、また腐り出すかもしれないが。


ところで、庭のデッキでお茶。

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実は、庭で焚き火をしてお茶したかったのだ。とくに冬は、近所も窓を閉めているし、少々煙を挙げても臭いがしてもわかるまい…と思っていたのだが、実際にしてみると寒い(^^;)。もちろん防寒着を着込んでいるのだが、すぐ横の室内はストーブで温かいのに、なぜわざわざ庭で寒い思いをして火を焚かねばならんのか? しかも近所に気をつけながらやっていては、くつろげない。

やっぱり焚き火は、野山でするもんでしょ、と諦めてコンロを使うことにした。

今日は、温かくて着込まなくてもいい。春は野点だな。

2024/03/10

林業界の「遵法精神の欠如」

こんなニュースが流れていた。

住友林業が森林経営計画認定を取り消されたというものだ。

当社の森林経営計画の認定取消しについて

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正直、あまり意味がわからんのだが、計画の変更手続をしないまま、変更したかのような大臣認定書を(社員自らが)作成したとある。簡単にいってみれば偽造したということか。これは社員個人の犯罪というか資質の問題かと思えるが、なんとも理解不能。単に手続が面倒だったのかもしれない。ただ罰則的には令和5年の施業は中断とあるが……なんだ、あと20日ほどか。

この事件をどうのというのではないが、私は林業界をかなり遵法精神の欠けた業界だと思っている。その点については、令和6年に入ってすぐに出版される『盗伐 林業現場からの警鐘』にも書いたことだ。

第7章 絶望の盗伐対策
1.遵法精神欠如と事なかれ主義

ここにはいくつも実例を上げたが、それこそヘルメットをかぶらないことから始まり、樹種の偽り、産地の偽装、そして伐採届の偽造まで。そして伐採跡地に再造林すると書類に記しながら、実際に植えたのは3割ちょっとだということも、7割近くが届け出違反行為だろう。

自然界相手では、四角四面にできないよ、臨機応変にしないと現場は回らんのだという言い訳もあるが、やはり「山の中で(町の)法令は適用されないぜ」という発想がどこかに潜んでいるように思う。あるいは「林業界の中に法律を超えたルールがあるんだ」という業界脳の気持ちが隠されているのか。しかし、それがいつか表に吹き出る。その時はオオゴトになると思うよ。

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2024/03/09

人はなぜ森を求めるのか~緑仮説

人は森が好きだ、緑を見ると癒やされる……とまあ、自明の理のごとく繰り返されるのだが、それはなぜ?

そんな疑問を持っていた。実際、それに疑問を呈した記事を書いたこともある。何も森で癒やされることを否定したいのではなく、緑に惹かれ、森を愛する気持ちを論理的に説明できないか、という思いからであった。

そんなときに見つけたのが、こちら。

なぜ人は自然が好きで自然に癒されるのか?に関する進化的な仮説を提案した論文の日本語解説

これはイギリスの論文https://besjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/pan3.10619 を翻訳したものだが、訳したのは、千葉大学園芸学部の深野祐也氏。

結構な長文であるが、面白かった。まだ精読にはほど遠いが、あえて紹介したい。

 バイオフィリア(自然愛)仮説では、進化の結果として、人間には「生命や生命に似たプロセスに注目する生得的な傾向」があり、「情動」と「魅力」というふたつの心理的反応がそれらと結びついていると仮定しています。そして「情動」と「魅力」は、ストレス軽減理論注意力回復理論という2つの仮説の基礎となりました。どちらの仮説も、ポジティブな心理的感情(=ストレス回復理論)や魅力(=注意力回復理論)を呼び起こす自然の景観やその要素には、人間の生存や繁殖に役立つ生息地の手がかりが含まれているという進化的仮定に基づいています。

しかし、この両仮説には問題点も多い。

これまでの膨大な研究結果は、ヒトは、景観の種類に関係なく、「緑のある景観」に対するポジティブな心理的反応を持っていることを示しています。例えば、人為的に作られた農業景観、屋内植物、人工芝、仮想現実における自然の眺めに対してですら、私たちはポジティブな心理的反応を示します。これらの知見は、ヒトが安全なシェルターや食料資源に関連する特定の景観要素ではなく、様々な種類の「緑」に対してポジティブな心理的反応を示すことを示唆します。この「緑」の強い効果は、ストレス軽減理論と注意力回復理論では説明できません。

そのうえで新たな「緑仮説」を提唱している。

私たちは「人間は緑の有無を干ばつの手がかりとして使った心理システムを進化させた」と考えます。干ばつによる長期的な水不足は、人間を含むすべての生物の生存と繁殖に深刻な生態学的影響を与えます。 干ばつが長く続くと、多くの食用となる植物が枯れ、狩猟採集生活を営む人間にとって重要な食料資源である草食動物が死んだり移動分散してしまいます。そのため、極端な干ばつ期と湿潤期は、初期の人類進化における重要な環境要因であったことが示唆されています。実際、深刻な干ばつはヒトの栄養状態を悪化させ時には大量死をもたらすので、人間の身体的・心理的形質に対して強い選択圧として作用したと予想されます。実際、現代において、厳しい干ばつの間、乾燥・半乾燥地域の狩猟採集社会の人々では飢饉や感染症による死亡率が高くなるという報告があります。

なるほど! 「干ばつの不安」から「緑の安心」へと結びつけたか。これも生存に関わることから心理的に大きく焼きついたことを想定できる。

詳しくは、この記事、さらに原論文を読んでいただければよい(私は、まだまだ)が、こうした進化心理学という分野があることに感動した。この論文は、何か実証的な実験などをしたのではなく考察したという次元ではないのかとは思う。いわば進化論と一緒で再現性はない。
しかし、人の心がいかに作られるかという命題は、実に気になる。

そして、最大の命題は以下の部分かもしれない。

緑がある地域に住む人に比べて、砂漠や北極圏に住む人々の方が、緑を経験した時のポジティブな心理的反応が強いと予想される。この考え方は、緑の少ない都市住民と緑の多い農村住民の対照的な予測の、より極端なケースと言えます。
そのような環境では、緑の量の変化に対して心理的反応を示さない人々が自然淘汰で有利になり、緑の喪失/回復に対するポジティブ/ネガティブな心理的反応が適応的に失われている可能性があります

これは、最初に記されている「・都会の人工的な緑には大きな保護運動が起きるのに、地方の貴重な自然はあまり見向きされないんだろう?」という私の大きな疑問というか、憤りにも関わる(笑)。

そのうえで、以下のように緑だけでなく水辺や砂漠についても記す。

緑と同様に、水辺に対する迅速で肯定的な心理的反応は、身体活動を活性化させる適応的な機能を持つ可能性があると予測できます。

「緑」を好む人間の心理的傾向は、魅力的でないけれども希少なハビタット(湿地・沼地・干潟・砂漠など)の保全を困難にしている理由かもしれません。

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今後は、私が熱帯ジャングルに憧れるのはなぜなだろう、という考察もしてみるか。

2024/03/08

五条市ゴルフ場跡地のメガソーラー計画

昨日の平群町メガメーラー裁判で話題に上がったのは、山下奈良県知事がいきなり五条市にメガソーラー計画をぶち上げたことである。

この五条市の計画について考察してみた。

もともと平群町の件は、一度は前奈良県知事がストップをかけたものの、業者のごり押しで再開したものである。それを飲んだのは、一応「一度許可したものをこれ以上止めると、業者に裁判を起こされて負ける恐れがある」からだった。まあ、その言い分を信じるかどうかは別として、しぶしぶ認めた形ではある。その点は、以下の通り。

メガソーラー、デタラメ申請を通す奈良県の不可解

だから知事が変わったのだから、再び止めてくれないかな、という淡い期待があった。ところが逆にメガソーラー推進である。しかも五條市の計画は「ゴルフ場だから平坦地で、平群町のような災害の懸念はない」とのたまわった。唖然とせざるを得ない。県は、平群町裁判の被告なのに、「平群は懸念がある」と認めたか。でも、五條市は大丈夫だと?

そこで五条市の予定地について調べてみた。もともと県がゴルフ場を買い取って広域防災基地にする計画だったのだが、それを新知事は潰したものの、跡地の利用に悩んでメガソーラーを思いついたらしい。防災施設は10ヘクタール以下に縮小して、25ヘクタールをメガソーラーにするという。何の根回しも専門家の審議もなかったというから、本人の思いつきなのだろう。

ちなみに25ヘクタールのソーラーというのは、関西最大クラスで平群町の計画(約14ヘクタール)を上回る。

では、肝心のゴルフ場とはどこか。調べるとプレディアゴルフ場という名が浮かんだ。

そこでプレディアゴルフ場について調べると、なんと元奈良カントリークラブであった。ここ、知っている。知っているどころか訪ねて、取材している。何と言っても、私はゴルフ場ジャーナリストなのだ( ̄^ ̄)。

もっとも訪れたのは2010年3月で、その後このゴルフ場は身売りされたのかプレディアに名を変えた模様。また土地は地元自治会のものだったらしく、ゴルフ場の所有ではなかったらしい。おそらく経営不振も関わっていて、奈良県の要請に応えて廃業し売り払ったようである。

地図で見ると、こんな感じ。まずはGoogleの衛星画像。

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次は国土地理院の5万分の1地図。

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この地図だけだと、等高線が少なく平坦地に見える。が、よくよく見ると傾斜があるのは間違いない。だいたいゴルフコースで高低差がなければプレーとしても面白くない。

そして私の撮影したコース写真。

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かなりの高低差があるよ。吉野川沿いの市街地を見下ろしている。だいたい平群町の予定地も地図で見れば、等高線の数は少なく平坦地に見える。

ただ、ソーラーパネルを並べるとなると、単純に地形に合わせるわけではない。なぜなら太陽光の照る方向と位置が重要になるからだ。このゴルフコースの方位はまだ調べていないが、元コースのままに並べられない。多分、整地して掘削や盛り土が必要になるはずだ。

それに肝心なことを言えば、ゴルフ場の約半分は、残置森林なのである。それは法律と条例で決まっている。奈良県の場合は50%。
このゴルフ場は約63ヘクタールだから、30ヘクタール以上が森林だということだ。ここにメガソーラーを設置しようと思ったら森林を伐採しないと無理だ。すべてゴルフのフェアウェーではないのである。それに、森林と芝生は表土を緊縛して守っているが、そこにソーラーパネルを並べたら、雨水で土壌流出する恐れが十分にある。

もう一つ、風はソーラーパネルの裏側に回り込むので、台風などの際はパネルを浮き上がらせて飛ばしてしまう恐れがある。それを防ぐには、かなり頑丈な架台を築く必要がある。かなり大規模な工事となりコストアップだ。でも、やらなければ災害を招く。
国の補助金で防災拠点築く方が安上がりではないかな。

現実のゴルフ場を取り巻く社会システムと生態系のメカニズムを知らないと、痛い目に合うだろう。

ちなみにゴルフ場の社会生態系について知りたければ、こちらの本をどうぞ。Kindle版だから、すぐに購入・読めるよ。

ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実 

2024/03/07

裁判の傍聴

久しぶりに裁判所を訪れた。そして傍聴した。一応、取材だと言っておこう。

なんと傍聴券が配られて抽選も行われた。私は一番に当たったので入れたが、傍聴席は満員になったのである。

内容は平群町メガソーラー建設計画に対する「工事差し止め訴訟と林地開発許可無効の口頭弁論」である。正確には二つの裁判を抱き合わせていて、一つはソーラー開発業者に対する工事差し止め訴訟、もう一つは奈良県に対する開発許可取り消しを求める行政訴訟。

始まる前に裁判所前でのデモ行進も行われた。

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私は、これまでいくつか裁判傍聴の経験があるが、こんなに大人数の裁判は初めて。ちなみに原告になったこともあるが、これはしょぼくて傍聴は誰もいなかった(笑)。

……というわけで、わりとワクワクしながら本番を待ったのだ。テレビドラマのような丁々発止のやり取り、まではいかなくても被告・原告、そして裁判官の表情がどのように変化するかを楽しみにしていたのであった。

が。つまらなかった。原告の弁論はちゃんとしていて、なるほど、このように攻めるのか、証人も弁護士も考えているなあ、と思ったのだが、なんとそれに対する反論はなし。正確には、後で書面でするとのことで、それは2カ月後! 被告側は一言も発することなく終わったのである。

実は、この裁判を表舞台とすると、本当に動いていて期待しているのは仮処分の方だ。とりあえず工事を差し止めるよう申し出ていて、その結論が本年度中に出るはずだからである。それで工事の仮差し止めが行えたら、事実上メガソーラー建設は止まる。一時的とはいえ、本訴訟の判決の出る来年以降まで待てないだろうから。つまり山場は目の前だ。

 

このところ、司法に対するイメージが揺らいでいる。正確には崩れていく。警察、検察、裁判、そして弁護士とも、儀式化している一方で、実は担当者の胸先三寸で変わることを知ってきたからである。いくら被害者が訴えても事件化するか、捜査するかは警察の胸先三寸、それを起訴するかどうかも検察の胸先三寸。弁護士もやる気次第だし、判決にいたっては、法律の解釈のいう名の胸先三寸である。

法律という衣をいじくりまわして黒を白、白を黒にできる世界だと感じる。その点では、陰謀論に染まりたくなる。誰かが、ディープステイトの陰謀で世界は動いているんじゃないのか?

そんなことを感じたのは、この本書いたからだけどね。メガソーラー訴訟で似た世界だと感じた。まあ、書けなかったこともたくさんある。でもえぐい話題に事欠かない。

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2024/03/06

薪の壁アート

先日訪れた、某所の某林業会社の某作業所(^_^) 。

ここで何を話したのかはおいといて、驚いたのはその壁だ。

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なんと、薪なのである。薪を積み上げて壁としている。

この会社、実は薪の生産も積極的に行っているのだが、その乾燥のために積み上げているのだという。川沿いだが、風が吹き抜ける(密閉された小屋ではなく、壁は2面だけで、風が通る)ので、よく乾くのだそうである。

おかげで薪の並んだ壁がデザインと化している。

これで思い出したのだが、欧米などでは薪を積み上げ方がアートになっているらしい。日本のように無造作に積み上げるのではないのだ。やはり薪ストーブ文化の蓄積が違う。スイスで見てきたものをいくつか紹介すると。

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こちらは、壁ではなく薪の椅子(笑)こうしたアイデアも、薪文化のたまものかもしれない。

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これは壁に設えた養蜂用の巣箱。なかなか粋だねえ。

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日本でも薪の積み方を競うコンテストでも開くと面白いかも。

 

2024/03/05

ヤマイヌとニホンオオカミ

先日からNHKで流れていた、このニュース。私は、正直呆気に取られた。何?これ。

はく製は絶滅したニホンオオカミか 気づいたのは都内の中学生

ようするに国立科学博物館に所蔵されていたヤマイヌの剥製を見て、当時小学生だった小森さんが、「ニホンオオカミではないの?」と感じて、その後調べて、今回はとうとう科博の研究員も加わって論文にした、やはりこれはニホンオオカミだった、というもの。

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しかし、この前提であるヤマイヌとは何?

そんな動物は日本にはいないはずだが。まさか山で、野生化したイヌ、ノライヌ、ノイヌを指すわけではあるまい。

江戸時代は、ヤマイヌとオオカミは別の動物とされてきた。しかし、現在ではどちらも同じか、イヌとオオカミの混血をヤマイヌと呼んだとされている。実際、両者の混同はややこしくて、シーベルトがオランダに持ち帰ったニホンオオカミの毛皮とするものも、実はラベルにはyamainuと書かれているらしい。

このニュース、科博の研究員も加わっているのだから、まさか単なる混同だと思わないが、それならヤマイヌの定義をしてもらいたい。完全に独立した種としてヤマイヌが認められたのなら、そちらの方が大発見に思う。

同時にニホンオオカミとどう違うのか、今回の“発見”は、どこをどう調べてそういう結論に達したのか。

ちなみにニホンオオカミは、DNA的にはイヌ、それも日本の柴犬に酷似しているそうだ。ユーラシア大陸にいるオオカミとは離れているのである。西洋イヌと日本イヌ、タイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)とニホンオオカミ。これらの関係はどうなってるの?

こうした点を押さえずに報道されても困る。ただ少女がこんな研究して論文書きました、これにニュースバリューかあるぞ!そんは発想ではないか。かなり生半可な、いい加減な記事、ニュースだ。

まあ、昨日は東吉野村に行って、最後のニホンオオカミ像の前で記念撮影してきたこともあり、ひっかかる。

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2024/03/04

木製時計の最後

転んだ。

山から道路に出たとたん、何につまずいたんだか、足がもつれて転んだ。

ただ、瞬間的に受け身のような姿勢を取ったので、くるりと回ったように道路に倒れ込んだので、衝撃は少なく怪我はない。ただ……手首で地面を叩いてしまった。

その結果。

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見事に割れた。木製のバンドがちぎれただけかと思いきや、マシンも叩きつけたらしい。

ああ、9代目かの木製腕時計が……。昨夏購入したばかりだから、半年の命であった。今回は、時計に罪はなく、私の全面的なミスだが。

私にとって、木製時計は長持ちしないものと決まっているような。。。

また、買おう\(^o^)/

2024/03/03

宮崎県で、盗伐案件で逮捕者出る

こんな新聞記事が届いた。

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宮崎県日南市と言えば飫肥杉の産地だが、そこで盗伐容疑で逮捕者が出た。

それが何? と思うが、これは驚くべきことだ。今まで何十件、何百件もの盗伐被害があったのに、まったく宮崎県警は動かなかった。それどころかもみ消すべく動いていた。被害届を受理しない、示談を(警官が)勧める、加害者の肩を持つ、供述調書の偽造、事件発生日の捏造で時効に持ち込む……など凄まじい事例ばかりが並ぶ。

それを逮捕したって? (このことに驚くのもどうかと思うが。)これまで逮捕者が出たのは、国会議員が現場を訪ねて国会で問題にしたり、自民党が動いた時だけなのに。今回はその様子が見えない。

まだ立件するのかどうかわからないし、あるいは検察に行ってから起訴猶予にする可能性もあるが、とりあえず逮捕したというだけで驚く。

拙著『盗伐 林業現場からの警鐘』では「仕事をしたくない警察」という章も設けた。それなのに、宮崎県、どうした? と逆に問いたい(笑)。いきなりマジメに仕事されても。

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この社長の会社を調べてみた。すると求人サイトがヒット。

蛯原電気工業、という社名の通り
弊社は電気工事を営んでいる会社ですが
2018年に林業事業に参入しました。
今までは「林業なんて儲からない」
が当たり前でしたが、
数年前から木材を電力会社が
燃料として買い取ってくれるようになり
今、宮崎の林業界は常に人手不足となっています

なんと、林業参入は最近で、最初からバイオマス燃料にするつもりらしい。用材として利用するなんて考えていない。林業の素人なのか。そもそも参入したのは、盗伐業界か。
伐る山があるのかどうかも考えずに参入したのではなかろうか。ほかにも郵便局長が参入したという話を聞いたこともあるが、宮崎県では林業は「まだ」儲かると思っているのだろう。

2024/03/02

古代メキシコ展と広岡浅子展

大阪の国立国際美術館で開かれている古代メキシコ展に行ってきた。

以前より気になっていた子供時代からの憧れの古代遺跡。私の推し?は、エジプト派より中南米派で、やはりマヤ、アステカ、インカ文明に興味津々だった。今回はそれに加えてティオティワカン文明も。本当はオルメカ文明も入っていたら嬉しかったんだけどね。あの、巨大石面像があったらたまらん。

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なかでも圧巻は,やはり日本初お目見えの「マヤの赤の女王」。このとおり遺骨が真っ赤に水銀朱に染まっている。この時代、そしてこの文明では、金よりも緑(エメラルド)、そして朱(硫化第二水銀)に重きを置いていたと言われる。

実は、日本でも古代では金より朱の時代があった。まさに邪馬台国時代だ。当時の古墳の石棺には、朱が一面に塗られているのだ。当時、大和は朱の産地であり、邪馬台国~大和王権は朱の王国とも呼ばれる世界だった。なかなか類似性を感じるではないか。さらに飛鳥時代は、マヤ文明に共通する石の文化、石の装飾が多数ある。

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この図で気付いたことがある。私は、子供心にマヤ文明が衰退してからアステカ王国が誕生して征服し、それがスペイン人に滅ぼされたように記憶していたのだが、どうやらスペイン人がきた時も、まだマヤ文明(王権のある国の形を取っていたどうかは定かではないが)は存続していたのだね。そしてはっきり滅んだ年数もわからぬまま消えていった文明なのだった。

ほかにも見どころ満載で、古代文明ファンには美味しい展覧会であった。

ここを出て、前を通ったのが、大同生命本社ビル。そこに「大同生命の源流~広岡浅子の生涯」の展示があると記されていた。すぐ飛び込む。

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広岡浅子は、日本の赤くない女王だった! というわけでなく、目当ては日本女子大創設に関わる運動をいかに紹介しているか、である。すると、渋沢栄一だの大隈重信だのは登場するのに、肝心の土倉庄三郎には触れていないのだ(-_-;)。そりゃ、おかしい。どう考えても運動を支えたのは土倉翁だし、金も多く出している。浅子は吉野の土倉邸を訪れて泊まっている。また土倉家と加島家は、子供同士の縁談まであったほどの結びつきだというのに。

なんだか、浅子の事績を強調するために、わざと避けたようにも感じる。

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わずかに土倉庄三郎の名が登場するのは、ここだけであった。これは成瀬仁蔵側の説明である。

アンケートに文句書いてきた(笑)。

2024/03/01

『盗伐 林業現場からの警鐘』の表紙デザイン

次期作『盗伐 林業現場からの警鐘』、ようやく再校を終えた。出版まで、あと、ひと月。

まだ全作業を終了させて入稿したわけではないが、ほぼ私の手を離れたことになる。

そこで、今回は表紙デザインを紹介。

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どうかね。裏扉まで写真が入った。もちろん盗伐現場の写真である。そしてカバーをめくったところの表紙がこれ。

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モノクロ と思うかもしれないが、これ、友人のカメラマンにいただいた空撮写真だが、よくよく見るとすごい。

おそらく盗伐、違法伐採ではなく、合法的な伐採現場と思うが、道沿いに木を残し、その奥がズタズタである。その点は、カバー写真と同じだ。しかも拡大したら、ものすごく荒っぽい工事を行っていて、すでに斜面崩壊も引き起こしている。せっかくだからカラーも。

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真ん中に線を入れたのは、この写真をそのまま取り込まれて、無断利用されてはいけないから。違法伐採を糾弾する記事から違法ダウンロードをしてはイカン。ともあれ、拡大して子細に見たら、ひどい作業をしていることがよくわかる。

 

 

 

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