「大手町の森」を見る
出版を前に東京に行ってきた。
そこで寄り道をしたのが、「大手町の森」。
ご存じだろうか。東京駅近くの大手町は、大企業中心のオフィス街といったイメージだが、その中の大手町ビルには「大手町の森」が設けられている。単なる緑地ではなく、生態系を意識した自然づくりだ。ちょっと前から興味を持っていたので見学してきた。
なかなか、よろしくつくっていた。土も,草木の種類も十分に研究し尽くして行った模様。千葉の君津から運んだらしい。多種多様、異種異齢の草木を植え付けて、また自然の遷移も意識しているのが見て取れる。ある意味、混交林づくりの実験でもある。
まあ、詳しい実情については、ホームページまでつくっているので、こちらをどうぞ。
敷地の3分の1を費やした、とあるので、ちょっと期待したが、思っていたより狭かった(^^;)。まあ、仕方ないか。日本一の地価とも言われる地帯だ。これでも大サービスなのだろう。そして、この森をつくることで、資産価値を上げられたら、十分に元が取れる。
何より、周りに森があるビルが素敵に見える。そこにあるカフェはもちろん、ビジネス的なオフィス環境も価値が上がる。
ただ、2枚目の写真にあるとおり、森の周りにも街路樹がある。その街路樹の根元を注意。
いかにも狭苦しい植樹升。地中にどれだけの土壌を入れているのか知らないが、見苦しそう。空気の流動もないだろう。自然を再生した森を横目にして、街路樹は己の環境を恨んでいるのではあるまいか……。。。
とはいえ、ここで得た知見を元に、今度は森の中に都市環境をつくってほしい。山の伐採跡地に針広混交林づくりを成功させ、その自然の森に調和したオフィス。人々を呼び込めるカフェ。ビジネス街に森ではなく、森林地帯にオフィス環境を。
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