台湾山岳案内!
数十年ぶりかに買ってしまった「山と渓谷」。4月号である。
目的は、別刷?付録である「台湾山岳案内」をゲットするため。
ちょっと付録だけのためにはお高い雑誌だった(笑)。
山と渓谷社の雑誌とは、20年ぐらい前に仕事をしていたのだが、あまりにギャラの安さに逃げ出したことがある(笑)。当時は倒産寸前だったかのような記憶が……今は、経営もギャラも改善されたかなあ。
さて、台湾には、昨年のコロナ禍解除以来、幾度も行こうと構想を練るものの、常に先送りになってしまった。今年に入っても2月、3月と考えたが難しく、4月は、、、どうだろうか…。玉山登山をコロナ禍に邪魔されて4年も経つのか。どうも海外への行き方を忘れてしまったようで、いざとなるとおろおろする。昔は、へらへら行けたのに、何か心理的障壁ができたかのよう。まずは2泊3日で台北観光ぐらいして、リハビリをする。
とはいえ、台湾へ行く目的はやはり山である。前回は玉山だったが、今の気分は、阿里山も歩きたい。巨木林を見ておかないと後々後悔するという思いが強い。
そのきっかけは、こちらの写真である。
土倉家からお借りした龍次郎の台湾写真なのだが、最初は、木の前に一人の人物がいるのかどうか……ぐらいにしか見ていなかった。ところが高精度スキャンをして拡大してみると、ここには5人以上の人物が写っており、服装からもあきらかに探検隊なのである。
ここから推測できることは、土倉龍次郎は阿里山を探検していることだ。従来の記録では、日本人で初めて阿里山と玉山を探検したのは、1896年の長野義虎ということになっているが、長野と龍次郎は親戚筋であり、長野の探検には土倉家が金を出して行ったと伝わる。そして龍次郎も、その探検に同行したと思われる。つまり龍次郎は阿里山の巨木林を最初に発見した一人ではないか、そして玉山初登頂をしたのではないか……と想像しているのである。
とまあ、そんなことを考えながら、「台湾山岳案内」を読む。これは、女性モデルが台湾の山々に登る形をとったほぼガイドブックであるのだが、ちょっと気分をアゲるのによいのであった。
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