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森と林業の本

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2024/03/07

裁判の傍聴

久しぶりに裁判所を訪れた。そして傍聴した。一応、取材だと言っておこう。

なんと傍聴券が配られて抽選も行われた。私は一番に当たったので入れたが、傍聴席は満員になったのである。

内容は平群町メガソーラー建設計画に対する「工事差し止め訴訟と林地開発許可無効の口頭弁論」である。正確には二つの裁判を抱き合わせていて、一つはソーラー開発業者に対する工事差し止め訴訟、もう一つは奈良県に対する開発許可取り消しを求める行政訴訟。

始まる前に裁判所前でのデモ行進も行われた。

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私は、これまでいくつか裁判傍聴の経験があるが、こんなに大人数の裁判は初めて。ちなみに原告になったこともあるが、これはしょぼくて傍聴は誰もいなかった(笑)。

……というわけで、わりとワクワクしながら本番を待ったのだ。テレビドラマのような丁々発止のやり取り、まではいかなくても被告・原告、そして裁判官の表情がどのように変化するかを楽しみにしていたのであった。

が。つまらなかった。原告の弁論はちゃんとしていて、なるほど、このように攻めるのか、証人も弁護士も考えているなあ、と思ったのだが、なんとそれに対する反論はなし。正確には、後で書面でするとのことで、それは2カ月後! 被告側は一言も発することなく終わったのである。

実は、この裁判を表舞台とすると、本当に動いていて期待しているのは仮処分の方だ。とりあえず工事を差し止めるよう申し出ていて、その結論が本年度中に出るはずだからである。それで工事の仮差し止めが行えたら、事実上メガソーラー建設は止まる。一時的とはいえ、本訴訟の判決の出る来年以降まで待てないだろうから。つまり山場は目の前だ。

 

このところ、司法に対するイメージが揺らいでいる。正確には崩れていく。警察、検察、裁判、そして弁護士とも、儀式化している一方で、実は担当者の胸先三寸で変わることを知ってきたからである。いくら被害者が訴えても事件化するか、捜査するかは警察の胸先三寸、それを起訴するかどうかも検察の胸先三寸。弁護士もやる気次第だし、判決にいたっては、法律の解釈のいう名の胸先三寸である。

法律という衣をいじくりまわして黒を白、白を黒にできる世界だと感じる。その点では、陰謀論に染まりたくなる。誰かが、ディープステイトの陰謀で世界は動いているんじゃないのか?

そんなことを感じたのは、この本書いたからだけどね。メガソーラー訴訟で似た世界だと感じた。まあ、書けなかったこともたくさんある。でもえぐい話題に事欠かない。

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