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森と林業の本

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2024/05/16

遵法精神がない業界~森林組合の犯罪

盗伐 林業現場からの警鐘』の7章に「遵法精神の欠如と事なかれ主義」という節を設けた。

ようは林業界、それに木材業界は遵法精神が弱いということを記した。それが盗伐につながっていると。

異論が有ったら、おおいに声を上げてほしい。そして記事に書いた事例を否定してほしい。私も受けて立つ。

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まあ、こんな本を出しているからなのかどうか、時折チクリメールが来る。今回も来た。

それによると、某梨県の某森林組合は、森林所有者に無断で架空の契約書を作成し、偽造した経営計画委託契約書を自治体に提出して造林補助金を取得しているという。当然ながら経営計画の契約内容も、まったくのデタラメである。そのことに気付いて組合幹部に報告すると、「みんなやっていること」とたしなめられたそうである。

さらに盗伐もしていて、その丸太を市売りして代金をせしめているし、その丸太を加工して商品づくり(つまり元手ゼロ)もしているそうだ。組合の横領額は1億円を越えている。そうしたことを発見して訴えたが、すべて口をつぐんでいる……。

こうした告発が私の所に来ているのだが、不思議なことに、そのメールに返信しても「送信エラー」が出た。つまり送れなかった。メール本人の名前もわからない。このチクリ内容が正しいのかどうかは、奈良にいては調べようがない。

さて、どうするか。こうした案件は、裏取りが非常に難しいうえに、距離的にも私が追跡して調べるのは無理がある。地元のマスコミ、ジャーナリストが動くべきだろう。もし、やる気がある人がいるなら連絡をほしい。メール先とは途切れているが、調べるヒントぐらいは紹介できる。

 

ちなみに、この手の話、ここ一カ所だけではないからね。ほかにもいっぱい私の手元には寄せられている。森林組合や林業事業体だけでなく、木材業界も一緒。補助金詐取に産地偽装、樹種偽装、製材寸法でたらめ、さらに木材の束に「あんこを詰める」話、そして緑の雇用不正まで。全部追求したら、日本で合法の林業事業体はなく合法木材も存在しなくなるかもしれない。

拙著の中でも、冒頭の節以外にも各所に散らばって事例を紹介しており、「遵法精神の欠如」を証明している。ここだけでも読む価値あり(笑)。

ほとほと、日本はどこも裏金まみれだなと思う。

 

 

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コメント

遵法精神がない業界、いやそれより行政自体に遵法精神がないのです。
敗戦以降の貧乏な国から経済の発展につれ国の予算が大きく増加してきました。
そして大きく変化したのが国の役割が制度の役割を中心においていたのから、予算の獲得にと変わってきました。
制度のための予算ではなく、予算のための制度に逆転したのです。その結果ははじめから必要な予算とはなりません。予算の消化をすることになります。補助要項に反するものでも黙認する暗黙の了解がなされます。森林組合がどこでもやっていることの意味はその暗黙の了解があることを意味しています。
ただし、それが問題として表面化したとき国はそれを一部の問題として、その問題とされた機関を追求します。尻尾切りでその場を取り繕い問題が他に波及することを防ぎます。
国自体が腐っているのですからどうしようもありませんが、日本は建前は民主主義の国ですから選挙ということで容易に変えられます。それを成し遂げるかどうかは国民にかかっています。

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