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森と林業の本

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2024/06/30

生駒市の崩落現場

こんなことで生駒市が全国ニュースになるとは思わなかったのだが……先日の雨で生駒市内に山崩れが発生した。死傷者は出ていないが、住宅6棟の一部損壊のほか、近鉄電車のトンネル入り口に土砂が崩れ落ちたことから運転見合せが続いている。また周辺住民も含めて避難している。

地元民としては、やはり現場を見たい。土質や地形、そして植生などを確認したいと思った。

ちなみに崩れたのは、生駒山ではない。奈良盆地との間にある矢田丘陵である。高さはしれており、そんなに急傾斜でもないのだが……その点でも関心がある。

しかし、周辺は警備員が立っているうえに、通常の道路側からは見えない裏側である。そこで裏山に登ったが、木が繁りすぎ。かろうじて見えたのが、このブルーシートであった。

2_20240630151301

そこで、いっそのこと対面の生駒山から見てみることにした。ここで望遠レンズが活躍する。

4_20240630151401

一般人としては、ここまで。報道の腕章でもすれば近づけるだろうが、そこまではしない。

写真でわかるのは、崩れた場所はトンネルの真上とも言える場所ということ。私の知っている限りだが、こうしたトンネル開口部の真上は盛土であることが多い。トンネル工事後に開口部を成形するからだろう。その土砂が流れ出たと見た。

盛土は弱い、とステロタイプなことはいうつもりはない(盛土の方が強い場合もある)が、要注意箇所である。ちなみに植生は照葉樹の雑木林で、地質は風化した砂礫質の花崗岩。生駒山はもともと崩れやすい地質なのだ。

Photo_20240630152001

生駒市ハザードマップも確認したが、ほぼ白紙で、危険個所とはされなかったのだろう。小さな赤部分はあるが、ここから大きく周辺を崩壊させたのだと思われる。

ようするに、誰も、どこが崩れるかなどわからんのだ。ちなみに我が家のあるところも山の中腹なのだが、地盤は硬い岩盤だし、周辺の地形から崩れても土砂の量はしれていて我が家までは届かないと見ている。もっとも深層崩壊でも起きたらアウトだろう。家ごととうより住宅地そのものが崩れかねない。

昔はよく崩れたのだ。それも裾野部分が。中腹より裾野が危険と感じる。我が家へ登る道が幾度か土砂に埋もれた。そんなときは登山靴を履いて山を下るのである。崩れた個所をかき分けて町に出る。

ちょうど、こんな案内が届いた。

間違いだらけの水害対策

動画はダイジェスト版だけ無料で見られるが、これはダイジェストというよりプロローグだろう。肝心の部分は伏せている。むしろ文字部分に概要が載っているから、一読をお勧めする。

(一部) われわれの水害に対する考え方を根本的に変えなければならないと谷氏は言う。まずは自然を相手にしている以上、水害を完全に根絶することはできないという事実を受け止め、少しでも被害を減らすために何を選択するかを河川管理者だけでなく流域の住民も含めて話し合うことが必要だと谷氏は言う。

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