全国植樹祭の会場は屋内?
林野庁のモクレポを見ていると、岡山県で開かれた全国植樹祭の様子が紹介されていた。
例年の行事であるが、今年は5月26日。テーマは「晴れの国、光で育つ 緑の心」なんだそうだが、驚いたのは会場だ。ジップアリーナ岡山、つまりアリーナつまり体育館の屋内なのだ。晴れの国なのに(^^;)。
まあ、晴れの国がテーマなのに当日雨が降ったら困るとでも考えたのかどうか。岡山県、肝が据わっていない。
ちなみに来年は埼玉県なのだが、会場は「秩父ミューズパーク」となっていた。ここは公園だが、地図を見ると音楽堂などの屋内施設もあるようだ。式典はどこでやるのだろうか。
それにしても気になるのは、植樹祭の行事では苗木を植えるわけだが、屋内であれば当然育てられない。式典終了後はどうしているのか?
移転するのだろうと思うが、“天皇陛下のお手植”の苗を後で植え直すなんて不敬、いやダサくないだろうか。式典とはそんなものなのか。
実は、2027年は奈良県だと聞いている。まだ発表されていないようだが、内定ということだ。あと3年後。今頃、企画案を練っている最中?
どこで開くのだろうか。候補は平城宮跡歴史記念公園か、橿原運動公園あたりという噂だが……できれば野外にしてほしい。まあ、平城宮跡でも大極殿の中だと面白いかも。古代の天皇が儀式を行ってきた高御座(たかみくら)の前で植えるのも奈良ではの話題になるか。
ただし、そうした会場では、植えた苗木をその場所で育てるのは難しい。しかし植え替えるというのも面白くない。できれば本当に森へと育てる覚悟がほしいのだが。平城宮跡でも森にできる部分はあるし、橿原公園なら橿原神宮の一角というのもアリだと思うのだが。雨の場合は、オシャレなテントでも建てたらいいのではないか。
植えるのも、ありきたりのスギやヒノキ、ちょびっと広葉樹……というのではなく、奈良的な樹木の苗はないだろうか。絶滅危惧種のトガサワラなんかは面白いと思うのだが。
あるいは奈良県は針広混交林づくりを進めているのだから、天皇・皇后夫妻で針葉樹・広葉樹両方の苗を同じ植樹桝の中に混ぜて植えてほしい。
いっそ奈良公園に植えて、奈良のシカに苗を食われないかヒヤヒヤするという趣向もいい。獣害問題クローズアップのチャンスだ。
とまあ、妄想を膨らませている。
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