石のスキマに深く根を下ろす
最近は、比較的平城宮跡公園をよく散歩している。平坦で歩きやすいこともあるが、さまざまな見どころがあることが魅力。
当然ながら歴史的な面からは発掘遺跡あり、土器・木簡など資料あり、古代木造建築復原物あり、ついでに遣唐使船まである。
一方で130ヘクタールものだだっ広い草原があり、オギ・ススキ原や野草の宝庫で、そこに昆虫など虫類も、水路には淡水昆虫あり、空には鳥が群をなす。古代史、考古学、建築学、動植物、地質まで幅広いのである。
今回は、こんな植物を紹介。
これ、何の植物かわからない。赤い葉は幼葉なのかどうか。検索しても、ケイトウだとかタコノアシ、ツメレンゲ……とバラバラの似た植物が出てくる。ただ、私が気になったのは、生えている場所が、土砂でもなく砂利でもない、まるで敷きつめた砕石のようなところ。肝心の地面までは深くあるんじゃないか、どこから生えているのか? と気になったから。
そこで掘る、のではなく石を少しずつどけて、生え際を確認してみた。
しれ。細い根が伸びている。これ、根を切っていない。石をどけただけで、まだ深く伸びている。茎は意外と短く、根が伸びたらしい。石の上に種子が落ちて、ひたすら土壌のあるところまで根を伸ばしたのだろうか。
海浜植物ぽいが、名前がわからない。
« 北海道新聞に『盗伐』インタビュー | トップページ | 杣塾のオンライン講座で土倉庄三郎を »
「生駒山中・身近な自然」カテゴリの記事
- 庭で自給するジュースと七草(2025.01.06)
- 厄除けは森の中で(2025.01.04)
- ため池やダム湖の生態系(2024.12.23)
- 野良じゃがで炭素蓄積(2024.12.22)
- ちょっと田園地帯を歩けば(2024.12.19)
コメント