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森と林業の本

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2024/07/10

“秘境”よりの帰還

「奈良県でもっとも秘境」の村を訪ねて3日間、とうとう帰還した。

成果はこれから整理するのだが、ここでは秘境ならしめている交通困難状況を紹介しておこう。

というのは、この村「下北山村」と奈良県北部を結ぶ国道169号線は、昨年より山崩れにより途絶していた。単に土砂をどかせばいいのではなく、深層崩壊を起こしかけているので、通れないのだ。そこで仮橋をダム湖にかけたのだが、一般は通行できなかった。となると、三重県を迂回するルートを取らねばならない。時間にして2時間ぐらい多くかかる。

というわけで、私はこの村こそ奈良県の秘境と決めつけて取材を敢行したのだが、なんと出発数日前に仮橋の一般車通行が認められた。おかげで、かなり楽ちんになる。

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仮橋との分岐点。左・前を走るのは先導車。勝手に走れないのである。崖の状況を24時間体制でウォッチして待機している。OKのときだけの通行だ。右が崩れた道。

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仮橋道を遠目に見ると、こんな感じ。

たまたま宿で地質調査をしている人と遇ったのだが、「こんな地質のところ、道は通せない。トンネル掘るしかないでしょ」という意見だった。

実際、トンネルを掘ることになったのだが、何年かかるか……。それまで仮橋でしのぐのである。

ただ、日本の山村の多くがこのような交通条件を背負っていることを忘れてはならない。昨日、私の車がパンクしたのも、道の整備の問題はあるだろう。地域内の多くの道に絶えることなく起きる落石を片づけるのは至難の業なのだ。道路事情と距離は、田舎を田舎足らしめている根幹だ。

地域おこしだ、田舎暮らしだ、と言う前に、その立地条件を自分ごととして身に染み込ませなければ、往々にしてきれいごとを述べてしまう。

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