ニカラグアの画家を探せ!
日経平均株価が歴史的暴落……なんとなく、楽しい(笑)。
私も投信ぐらいはやっているので損をしたはずだが、投資は長期、分散が基本であるからジタバタしない(と、わかった風を装う)。
実は、今回の暴落の前にあったブラックマンデーを私は経験している。1987年10月、私は株式担当記者だったのだ。じっとテレビ画面の取引所を眺めながら記事を書いていたのである。野村證券などに電話して、付け刃の経済知識とわかった風の株式用語を操りつつ記事にして書いていた記憶がある。ちなみに、その時も楽しかった記憶が(^^;)ワハハ。
なお翌日の爆上がりも記憶にある。
さて、その翌年の1988年8月、私はニカラグアを旅した。当時、ソモサ独裁政権が倒れてサンディニスタ革命政権が樹立され、それにたいしてアメリカがコントラと呼ばれる抵抗勢力による低強度戦争(じわじわ損害を出させて国力を削ぐ戦争)を仕掛けて……といった時代だった。その頃のオルテガ大統領は、格好良かった。今は独裁者になってしまったが……。
当時、ニカラグラで行われていた文化行事として、庶民による芸術運動があった。農民などが詩作や音楽、そして絵画を描くのである。とくに絵画は素朴画(プリミティブ・アート)と呼ばれて一世を風靡していた。ヘタウマというのか、個々の伎倆は高くないが、味のある、そして熱量のこもった絵画作品が多数あった。
そこで面会した文化事業局で買わされた(^^;)のが、この作品。
この件は、昨年の8月15日にも記していた。
ニカラグアの素朴画
実は、ここから。上記のニカラグアの素朴画を額装して壁にかけようと思って気になりだした。
そこで作家の素性を探り出した。ニカラグアの農民画家の作品である。運動がたくさんの画家を輩出したとは聞いているが、その中の一人であり、おそらく無名だろう。しかも今から36年前の話だから、現在はどうしているか。制作活動を続けているのか、生きているのか。それさえわからない。
それでも、絵の中のサインを解読して、ニカラグアの絵画に関して検索を繰り返す。そして似た画風の絵をネットの中から探す。
見つかった。この絵は、画風がそっくりだ。ラテンアメリカ的な町と祭りで賑わう様子、そして火山と海。
作者は、カルロス・マレンコ。生きていたんだ(^^;)。しかも、絵が上手くなり、オークションに出品されているのだからプロ化したのか。
何よりビックリなのは、その価格。1000ユーロ、3000ユーロといった値段が付いている。数十万円するのだ。爆上がりだ。
私の購入したのは、まだ習作の時代のものかもしれないが、価値が高まったかもしれないぞ。10倍以上の価格で売れるだろう。売らないけど。
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