フィリピンへの合板輸出
林野庁の8月のモクレポを見ていると、日本の木材輸出先は、中国が一番なのは想像どおりだが、2番手はフィリピンだった。
フィリピンと言えば、かつての木材輸入先。南洋材の原点だ。ラワン材というのは、フィリピン産のフタバガキ科の樹木のことだ。マレーシア産の南洋材はメランティである。
その国にねえ。
ちょっと感慨深くなり、何を輸出しているのかと思えば、なんと合板であった。かつてのラワン材はほとんど合板にしていたのに、今度は日本産の合板(スギ材製だろう)を輸出するようになっているとは。
もっともフィリピンで日本製合板の需要が高いわけではなく、なんのことはない、その合板を住宅建材用に加工して、再び日本に輸出しているのだと。日本の住宅メーカーが現地の関連工場を彼の地に建設しており、そこに輸出しているのか。なお合板だけではなく、製材も同じことをしている模様。あまり感心しない加工貿易である。ここでも製造業の流出という「森のラストベルト」の臭いがする。
一方でフィリピンも、せめて合板そのものを製造するのではなく、合板を輸入してその加工とはちょっと寂しい。日本の農林水産物の輸出先第11位だそうだが、3分の1くらいが林産物なのだった。マレーシア、インドネシアが原木輸出から合板など製品輸出に転換を成功させたのに、フィリピンは上手くいかなかったらしい。
ちなみにフィリピン製の木材は、せいぜいファルカタぐらいで、天然林は底をついているし、植林も進んでいない。ファルカタって、草じゃねえのか。。。。
フィリピン林業今昔物語であった。
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