ウェッジに「実は日本は木工王国…」を書いた裏事情
Wedge on lineに『実は「日本は木工大国」林業復活に必要な“家具輸出”、業界をあげての課題とは』を執筆しました。
Wedgeはご存じの通り、東海道新幹線のグリーン車に備え付けで、市販もされているビジネスマン向きの硬派雑誌だ。発行元は株式会社ウェッジだが、ここはJR東海の系列会社。いわば異業種参入なのだが、下手なメディアより硬派で突っ込んだ記事を書ける。
これまでも私は本紙に執筆してきたが、今春よりネット版on lineにも毎月書き始めた。Yahoo!ニュースとの違いは、こちらは編集者が関わっていること。タイトルなどは編集者が決める。一方で定額制(原稿料)なので、アクセス数を気にしなくてもよろしい(^o^)。
さて、今回は多少は楽しい林業の話題もということで、木工王国編。
最近は林野庁の音頭で「木造建築ブーム」だそうである。木造が環境的にもよいと持て囃され、それに踊って参入する事業主や建設会社も増えているようだ。
だが、私は以前より「木造建築を増やせば日本の山ははげ山になる」と言い続けている。だって再造林率3~3・5割なのだから。そして建築物として長期間担保される木材は、森林バイオマスの1~2割にすぎない。何より建築構造材の価格が安すぎて、山元に利益が還元できていない。木材の使う量は減らして、利益を上げる方法を考えるべき。
だったら、林業家が目を向けるのは建築業界ではないでしょ、と思うのである。
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本記事とは関係無いのですが、
先日「王子製紙(王子HD?)保有の保有森林価値5500億円」とのニュースがありました。@3百万円/hとなりますが、
・何らかの基準で計算するとそうなるのか?
・その基準に対する見解は?
・価値は良しとして、その維持の為の費用は幾ら?
・トータルその価値と維持費はサスティナブル?
などの観点での解説記事を書いて頂けませんか?
投稿: 通りすがり | 2024/09/13 08:47