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森と林業の本

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2024/09/30

阿里山のスギ林

台湾旅行の本丸は、やはり阿里山。阿里山のタイワンヒノキの巨樹を見て、その森を歩いた龍次郎の気持ちを体感しよう……という心づもり。

もっとも、肝心の巨木は伐り尽くして、40本程度しか残っていない。それでもタイワンヒノキの森があるなら……。

ところが、阿里山を昇るバスから最初に見えた巨樹は、ちょっとヒノキぽくなかった。

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ん? これは……ヒノキというより、スギ。それも柳杉と呼称される日本のスギ。阿里山注目は、スギ林だった。

ようやく着いた阿里山国家森林遊楽区は、標高2000メートル地帯なのだが、そこでようやくヒノキが目に止まるようになってきた。ただし。

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これは、阿里山の保全区の一角なのだが……あきらかにスギ林。しかも人工林と記されている。よく見たらスギ林の中に巨樹の切り株が腐り掛けつつ残る。これは直径2メートル級だろう。つまり、ここにあった巨樹のヒノキ林は伐り尽くし、その跡地にスギを植えたらしい。

なんでかなあ。ヒノキ、それもタイワンヒノキかベニヒノキを植えるべきでしょうに。太さからすると、戦後植えたものと思われるが。

そんなこんなで、阿里山はスギ人工林も多いのであった。

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もちろん、こんな巨樹も残る。これは直径4メートル級の最大木(28号)。近くを歩く人の大きさと比べてほしい。

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龍次郎の歩いた時代は、こんな巨樹が文字通り林立していたのだろう。想像力をたくましく、こんな森を歩いている気分に浸ってきたのだ。

 

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