海外旅行に求めるのは万全の準備かハプニングか
明日からの台湾行に備えて準備を行っている。結局はドタバタであるが、今回は飛行機往復はもちろん、現地移動や宿泊などまで予約を入れている。ネットでできるようになったことが便利と吹聴されているが、これが、結構辛い。
数日間の滞在中に目的を遂行するために細かなスケジュールを組む必要がある。また、それに対応できるだけのシステムがネットにはある。入国カードまで先にネットで書き込める。列車もホテルも予約できる。その方が便利で安いよ、と誘導される。
が、決めたら決めたほど窮屈だ。だから、あえて割引を受けられなくてもいいから自由裁量で動けるようなスケジュールにした。
と言いつつ、えっと新幹線の切符の買い方をYouTubeで調べておこう……とかしてしまう(´_`)。さらに阿里山森林鉄道(林業鉄道に改名)のチケットは5日前に申し込んだのに取れなかったからと、疑似体験的にYouTubeで車窓の景色を見てしまう(´Д`)。さらにさらに神木など巨木林もネットで観察しておく。ええい、夕飯を食う店も探しておくか、と考え始めてハッとした。もはや何を取材しに行くんだ? YouTubeで全部間に合うじゃないか!
昔は、飛行機以外の予約なんかはしなかった。飛行機でさえオープンチケットを使えば帰りはいつか決めなくてよかった。
現地についてから宿を探して、ホテルからホテルへ渡り歩いたり、現地で見るべきものは何か、どこにどうやって行くのか……を探して決めて行き方を調べて……だったのだ。それが面白かった。
ソロモンでは、成り行きでカヌーで海を渡ることになった。
パプア・ニューギニアではなぜか林業大臣の家に泊めてもらい、タロイモ堀りを楽しんだ。
このようなハプニング的な体験ができなくなってしまっている。
なんか、堕落してる。若い頃にした旅の面白さが磨耗した気がする。無勝手流に行動したからこそ、得られた体験もあったじゃないか。そして、おそらく土倉龍次郎も、何も先の見えないまま台湾に渡って探検をしたはずだ。当時は現地情報などゼロに等しく、行ってから考えるのが当たり前だった。それを自らも経験しないようでは、何のための取材だ?
ま、今回は時間がない中を目的を持って動き回るので仕方ないとして、今後はどうするのか改めて考えたい。
ならば、次はまったくのフリープランで長期旅行に出るか。いや。
疲れる旅は苦手な年になりました。次は旅行社に頼んであご足までお任せの豪華絢爛、日本語ガイドつきのツアーを申し込もう。それが一番、楽だよ(^o^)。
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