切り株の神様
奈良市内を走っていると、目についた祠。
状況、わかるかな。わりと交通量の多い交差点に面した一角なのだが、そこに建つマンションのような建物。
その隅の一つに切り込みがあり、そこに切り株が祀られていた。かなり太い。
由来書などは見つからなかったので詳しいことはわからないが、おそらくここには太い木が生えていたのだろう。しかし、その土地にマンション建築でもする際に、伐られたのだろう。ここまではよくある話。
伐ったものの、その跡地を整地してマンションの敷地にするのではなく、残った切り株に屋根をかけて祭ってのだ。神様になったのである。祟りがないように願ったか。
これは奈良ならでは?
奈良の各地には、道のど真ん中に大木が立っていて、それを避けるような道があったり、屋根をくり抜いて樹木を生かしている家もある。
記憶をたどると、木曽の山から伊勢神宮の遷宮に使う木曽檜を切り倒した跡の切り株が祀られていたのを見たことがある。これは神様になったのではなく、再びの成長を願う願掛けのように思っていたが、伊勢神宮の木ならではの特別扱いだ。ほかにも切り株を祀るケースはあるだろうか。
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