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森と林業の本

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2024/10/13

日台ベンチ比較からベンチ学を

台湾の阿里山に登った際、巨木散策コースを歩いた。

コースは整備されているのだが、各所にベンチも設えてある。

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このようにカップルが座っていた。何も羨ましいと思ったわけではない(繰り返す、羨ましいわけではない!)が目に止まり写真を撮ってしまった。カップルの様子を盗撮したのではなく(盗撮ではない!)、ベンチを撮影したのである。

実は、このベンチに私も座っていた。そして座り心地がよかったのだ。2枚の板を張っただけの簡単なベンチだが、わずかに内側に傾けてある。それがお尻をすっぽりと包むように座れて気持ちよかった。

各堕すると、こんな感じ。

2_20241013171001

1枚板だと、お尻の一点に体重が集中して痛くなる。それがわずかな傾きが緩めてくれる。

日本のベンチはどうだろうか。あまり2枚板のベンチを見た記憶がない。

2_20241013171401

デザインを意識して、こんな色違いの板を使ったものもあるが、平面である。座り心地を考えたわけではない。

Photo_20241013171101

これは平城宮跡公園のいざない館という施設の脇にあったベンチ。手前は丸太の半割りを使っているが、なぜか白くペンキを塗って木であることを隠しているかのよう。奥のベンチは、角材を並べただけのもの。

2_20241013172801

こは杉コレ受賞作ということで、真ん中がへこんでいるから、一応はお尻を受け止める工夫をしたのだろう。

しかし、日本では全体に座り心地を考えていない。むしろ公園に増えているのは、「意地悪ベンチ」と呼ばれるもの。長居をできないようにアーチ状に真ん中。か盛り上がっていたり、敷居を入れて寝転がれないようにしている。

私は、以前、町にベンチを設置することで町おこしにつなげる案を提案したことがあるのだが、

ベンチをつくろう!

「座る」まちおこし

上記リンク先でも、さまざまなベンチを紹介している。

日台を比較するだけでなく、もっと広くベンチのあり方を論じられないか。題してベンチ学

 

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

日本の公園のベンチが座りにくい、また公園に限らずベンチでまちづくりの試みもあるようなのですが、
身近でそのような動きを感じるようなことは特になく、またほとんどは座りづらいと自分自身も感じています。
一方でベンチのような空間がまちづくりに繋がると気がつき、意見を求めてさまよっています。ベンチ学で検索をしてこのブログに出会いました。
ベンチ学に賛成です。

ベンチ学で検索する人がいるとは想定外(笑)。

しかし、ベンチは工作物という以上に座り心地とか安心感など心身にかかわるものだし、社会に与える影響もあり、まちづくりにつながる要素がある。
十分に研究の余地はあると思いますね。

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