モクレポに見る木材産業の労働災害
林野庁モクレポの第2弾。
木材産業の労働災害について紹介されていた。なるほど、これまで林業界がいかに労働災害が多いのか、と問題視してきたが、木材産業はちょっと目こぼししていた。統計の数字では全産業平均より高いなあ、と思っていたが、詳しく見ることをしなかった。
が、これによると「林業よりも低いものの」製造業の4.4倍にも達し、年間約1000件の死傷者が出る事故が起きているのだね。
木材産業という言い方をすると曖昧だが、ほとんどが製材業、製材工場での事故だろう。実際、上げられているのは「挟まれ、巻き込まれ」「切れ・こすれ」が多い。さらに転落転倒とか、飛来、落下かあ。
自動化が進んでいるようで進んでいないのか、安全教育が足りないのか。
その内容は、機械製造業とか建設業に近いところもあるが、製造現場や建築現場の事故率よりも高い。つまり、製材業界の事故防止努力が足りないのではないか、と思わせる。さあ、どうする。改善できるか。何も製材業が林業界を真似なくてもよいと思うのだが。
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