国有林の増伐計画と予算要求
某氏に教えてもらった林野庁の資料を見ていると、国有林の木材生産量目標が記されていた。
令和元年実績と令和7年以降の目標値を記したグラフのようだが、3割増にするようだ。7年とは来年のことなのだが……。
そして国有林債務額の返済計画では、以下のような表が。
債務とはかつての国有林特別会計で出した赤字のことで、2兆円を棒引きした上で残りを国有林からの収入で返済していく計画なのだが、2018年~22年と、23年~27年で倍近くになっている。つまり、一気に大増産して、その後も増産ペースを伸ばしていく計画らしい。
国有林、そんなに伐るところがあるのか。あったとして現在と同じ金額で売れるのか。木材需要は減少の一途なのに……。
せっかくだから来年度予算要求概要の中で、「木材需要の創出・輸出力強化対策」を探ってみた。
もっとも多い予算をつけたのが、バイオマス利用環境整備。ようするに燃料にして燃やしてしまう事業だね。ほかは特用林産物……おがくずとか廃菌床。さらに非住宅建築木材利用だとか、木製品の輸出だとか……。
パッとしねえなあ(笑)。こんな需要を促進しても、だぶついて木材価格は下がるだけだろうに。そうしたら国有林の木材だった値下がりするから債務を返せないよ。。。
みなさんも、予算要求を見て、ツッコミをいれよう\(^o^)/。
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