国会前にて。めざせ墓埋法改正
次のような文書がある。
自然宗仏國寺の黙雷和尚の筆による。内容は、墓地埋葬法の改正の請願。この請願のため、和尚は鹿児島から東京まで行脚して、ついに8日、東京に着いた。そして国会議事堂前に大座している。御年84歳。
黙雷和尚の仏國寺は三重県大台町の森の中にある。そこで数百ヘクタールもの山林を所有し、「森のお墓・いのちの森」と名付けた自然葬(散骨)を行っている。
ただ散骨や樹木葬には近隣の人の反対の声が常に上がる。その理由の一つとして、法律が整備されていずに、かなりあやふやの状態であることが上げられる。散骨は、これで厚生省(当時)の見解として「自然葬を禁じる規定はない」、法務省は「節度を守って行う限り問題はない」と回答した。これを根拠としている。
一方、樹木葬は地目も墓地とした土地で行うかぎり問題はない。ただし、こちらも人によっては別の解釈で嫌う声が上がる。
もともと散骨も樹木葬も、自然に還りたいという故人の思いを実現するためのものである。同時に自然(森など)を守りたいという思いもある。
残念ながら現在の樹木葬には、その理念をほとんど理解していない業者の経営するものが少なくない。散骨は主に海にするケースが多いが、こちらも業者によっては態度に不満が出る。
墓地埋葬法の改正に取り組む意思のある政治家はいるか。官僚はいるか。
国会前。
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