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森と林業と動物の本

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2024/12/23

ため池やダム湖の生態系

またまた散歩。

このところ買い物ついでに店の周囲を歩くことが多いのだが、ついつい道のあるまま気の向くまま奥へ奥へと進んでしまう。どんどんスタート地点(そこに車を置いているので、必ずもどらなくてはならない)から離れてしまう。谷の奥に向かって、このまま行けばどこに出るだろう(^^;)かと思いつつ歩くのが楽しい。

そこで畑を手入れしていた人と出会い立ち話。「このまま進むと、隣町の遠くに出て(スタート地点に)もどるのが大変だよ」とアドバイス。散歩なんだからかまわないかと思いつつ、教えてくれた近道を進むことにした。

それは「私は行ったことないんだけどね」という注釈付きで、道から逸れてうえにあるため池に沿って進むと、また登り口があるという。「私は行ったことないんだけど」その上に別のため池があるから、そこを巻いて奥に進むと、自動車の通れる道に出るから、その方が近いはず、とのこと。ただし「私は行ったことないけどね」。

頑張っていくことにした。

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最初のため池をなんなくクリア。畦道のようだが、しっかりしているから迷わない。池の上というか奥には水田があった。これって江戸時代なら隠し田扱いになりそうな、見えないところ(^^;)。
が、ここからが大変だった。道が消えかけている。それでも踏み跡を確認しつつ進む。なに、いつも通る獣道より歩きやすいよ……。さすが「行ったことはない」道だ。

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竹藪の間を突っ切る。通る人は滅多にいないようだ。倒木が道を塞いでいたが、そこをくぐれば、また道らしき踏み跡があるさ。

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ついに上のため池に出た。こちらの方はかなりデカい。山の上の方に大きなため池をつくるのか。ダム湖、堰湖と遜色ないかもしれない。もし決壊したら、谷に大量の水が落ちていくから危険性もある。

ため池は、人工的につくるという点では、ダムと一緒だ。ただダムを自然破壊という人は多いが、ため池に文句を付ける人は少ないだろう。むしろため池という水辺には多くの動植物が棲む生態系が生まれるのだ。もちろん建設してからの年月もあるが、作り方と規模によってはダム湖が新たな生態系を育む可能性がある。逆に言えば、ため池を造成した直後は、それなりの自然破壊だったのだろう。

実は、こうした人工的な池・湖には、形態亜種が生まれたケースもあるのだ。たとえば淡水魚が、数十年、そこに閉じ込められることによって形態が変異してくるのである。さて、そうした動物は保護の対象となるか。保護するなら湖沼を守らねばならない。

単にダム建設に反対ばかりするのではなく、オルタナティブな取り組みも考えられそうだ。

さて、池からシバラク登ると、道に出た。地道だがかろうじて軽トラなどが走れそうな道。ここを下れば近道だというのだな。

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その途中に、庭の石造物の墓場があった(´Д`)。なんで、こんなに大量に積んであるのか。中には高さ5メートルくらいの巨大五重塔的石灯籠もあったし、ゾウさんのほかにも人物などさまざまな石造物がある。

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世代交代でもして、和風の庭を嫌ってリノベーションした際に捨てられたものかなぁ。今は和風庭園は減っているだろう。造園業者は引き取っても転売もできずに山に積み上げているのか。買えば数十万円はするものも、ここでは無用の長物であった。
もしかしたら、この手の行き場をなくした庭の石造物はかなりの量になっているのではないか。重量物だから撤去も簡単ではなく、費用もかかるだろう。そして転売できる可能性は低く、持て余す。墓石さえ捨てられる世の中だから、なんとか再利用する手段はないか。たとえば、山の中に上手く配置したら面白い遊園地にならないか。

ともあれ、地元の人も「行ったことのない」道を見事歩き通して、出発地点までもどれたのであった。

 

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