家づくりの神様から将来を読む。そして浄瑠璃神社
大阪に行った際に、生國魂神社を訪れた。ちょっと高台にあり、難波大社とも呼ばれる。以前は官幣大社の格の持つ由緒ある神社である。
また多くの合祀した摂末社がある。天満宮、住吉大社もあるが、豊臣秀吉とも縁が深くて淀君を祀った鴫野神社は女性の守り神である。
そんな中に家造祖神社(やづくりみおやじんじゃ)もあった。家づくりの神様を祭っているのだ。これは日本唯一だとか。土木建設業者がお参りにくるそうだが、今の住宅建設不況は、この神様をないがしろにしたからではないのか(^^;)。
もっとも、いくら拝んでも変わらないだろう。日本の住宅着工件数は減るばかりだが、さらに木造はもっと減ると睨んでいる。軒数だけではなく、木材使用量も落ちていくはずだ。
参考に、林野庁のモクレポを見てみると、2023年の新設住宅着工戸数は、82.0万戸(前年比95.4%)、このうち木造住宅は、45.4万戸(同95.1%)。これを新設着工床面積で見ると、もっと顕著。2023年の床面積は、64.2百万㎡(前年比93.0%)、このうち木造住宅は、41.4百万㎡(同91.7%)。
なお2024年1~10月の新設住宅着工戸数は、66.4万戸(前年同期比96.4%)、このうち木造住宅は、37.6万戸(同99.0%)。だ 2024年1~10月の新設住宅着工床面積は、50.9百万㎡(前年同期比94.1%)、このうち木造住宅は、33.2百万㎡(同95.5%)。
かなり急速な落ち込みだ。
ちなみに私は、隣の浄瑠璃神社に注目。近松門左衛門などを祀るそうだが、浄瑠璃と言えば文楽。来年に向けて私は文楽のパンフレットの原稿を書いているので、気にかかるのである。森林ジャーナリストに文楽記事の依頼が来るのはなぜか。実は奈良が舞台の演目がかかるのであった。上演は来年2~3月らしいが、東京なので見に行けるかどうかな。一緒に行きたい人、いる?
まあ、私は文楽を見たことは数回しかない(^^;)。果たして理解できるか不安だけど。
日本人は何でも神様にしてしまう。それはそれで面白い文化だと思っているが、祀るのならちゃんと心構えを持たないと、おろそかにしてはいけない。
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