ラジオで花粉症患者に喧嘩売る
今朝、ラジオ出演した。
ジャパンエフエムネットワークというFMラジオの朝9時台の番組「OH! HAPPY MORNING」である。全国9局(FM青森・岩手・秋田・山形・富山・石川・三重・山陰・香川)で流れたらしい。
テーマは花粉症。今年は過去10年で最大の花粉量が飛散、ということに引っかけて、無花粉スギについて取り上げたいそうである。私は、依頼を受けて「私でいいんですかあ」と何度も確認したが、よいというのである。
たった数分間の出演でも、結構負担はある。事前に調べることも必要だし、直前に電話がちゃんと通じるか確認したり、邪魔な音の入らない場所に移動して出演待機したりと、朝飯食いながら考えたら落ち着かない。
さて、スギ花粉が増えた理由や無花粉スギなどの説明をしてから言ってやった。「無花粉スギなんて、何の役にも立たない( ̄^ ̄)」と。
もちろん、植え刈るのが年間1~2万本にすぎず、全部植え替えるまで300~400年かかることもある。が、スギがなくなっても花粉症は亡くならないと予想されるからだ。
そして「コロナ禍は、新型コロナウイルスが引き起こしましたよね。でも、誰もコロナウイルスを絶滅させろとは言わなかった。無理だから。同じように花粉もなくすのも無理。スギだけでなくて、植物に花粉を出さないようにしろ、というのが無理。だからこの対策は無駄。」
その後、花粉をなくそうと思うより自分の身体をなんとかしろ、あるいは治療薬、ワクチンつくれ、と言いたかったのだが……。これはカット(MCに遮られた)。
だから、私にコメント求めたら花粉症の企画が成り立たなくなりますよ、と言ったのだよ。
こうしたラジオの小コーナーで、詳しく説明しても伝わらない。時間がないからではなく、理解が追いつかないから。聞き流す中で大量の情報を咀嚼するのは無理がある。だから細かな条件とか例外などは省いて、方向性だけを示すようにする。ざっくりとした捉え方を示すべきなのである。気になる人は、後で咀嚼してくれたらよい。いないだろうけど。誤解されてもよしと開き直る。細かいことが気になる人は文句を言うのだが、それは無視(笑)。
以上、私が身につけたマスコミ対応コミュニケーション法である。エヘン。
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