厄除けは森の中で
元旦から熱を出した娘と、初詣に行った。
いつもなら宝山寺と生駒大社なのだが、今回は厄除けをかねて松尾寺に。ここは日本最古の厄除霊場とされる。昨年は何かとあったうえに年初めから高熱で寝込んだのだから、厄除けが必要でしょ、というわけである。
この寺の起源は奈良時代まで遡るが、「松尾寺は、養老2年(718)、天武天皇の皇子舎人親王が、勅命による日本書紀編纂の折、42歳の厄年であったため、日本書紀の無事完成と厄除けの願をかけて建立された日本最古の厄除霊場です」と記されている。そう、舎人親王は、日本書紀を編纂した人である。書も間編纂となれば、私にも縁起がある。
いつもは閑散としているのだが、さすがに年初は門前に行列ができている。やはり厄除けを願う人が多いのか。この点は「例祭日曜祝祭日には遠く全国各地より “まつのおさん詣り(やくよけ祈願)”に訪れる善男善女で境内も参道も大変賑わいます」。なるほど、ちゃんと賑わう日はあるのだった(^^;)。
ここで厄除けの鐘を撞く。私の厄は何だったのだろうか。
私がこの寺を気に入っているのは、森の中にあるため。正真正銘、周辺はみんな森だ。
場所は生駒山地に並行する矢田丘陵の奥。そういや、先日紹介した、奈良で最凶のパワースポットも、矢田丘陵の森の中だった(^^;)。
もともと寺、そして神社も森の中に建てられることが多いはずだが、近年は周辺まで開発が進んで住宅地が迫っているケースが目立つ。しかし、ここは住宅街から山の中へと進んでいく山寺だ。お参りに行く気分が高まる。やっぱり森に何らかの霊感やパワーを感じる人が多いのだろう。
本堂のほかに、三重塔が風情ある。この塔が、またよい。国宝になった某寺の三重塔より素敵に感じる。
さあて、今年も始動しますか。
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