木質ペレットに将来はあるか
ホームセンターで見かけた木質ペレット。アカシア製だった。ペレットストーブ用燃料として売り出している模様。
アカシアでペレットをつくっているのは、おそらくベトナム製ではないか。
比較にホワイトペレットなるものが紹介されている。こちらは樹皮を含まないそうだが、樹種は何か。白い木としたら、アカシアではなく、針葉樹ぽい。もしかして、カナダのトウヒやモミのペレット? 灰が少ないことをメリットとする。
どちらもバイオマス発電用に大量生産されているが、それをペレットストーブ用に横流し?しているのではないか。正直、発電燃料より高く売れると思うが、量はしれているだろう。
実は海外のペレット生産に異変が起きている。
すでにアメリカでは、エンヒバという木質ペレット生産の大手が倒産している。しかもトランプ政策では「再エネ糞くらえ!」で石炭石油に回帰するかもしれない。世界的にも大気汚染などを理由にペレット工場の操業を止める動きが加速している。さらに「バイオマス発電は再エネじゃない」「二酸化炭素排出削減に役立たない」という論調が強まっている。バイオマス発電は、急速にブレーキがかかってきた。
韓国は、とうとうバイオマス発電への補助金(に相当する、クレジット)投入をストップする方向に舵を切った。新規バイオマス発電は認めないことになり、従来の発電所も、国産燃料以外には再エネクレジットは発行しなくなる。となると、日本以上にベトナムやカナダからのペレット購入は大幅にダウンするだろう。ベトナムは、儲からなくなれば減産するだろう。すると価格は跳ね上がる。
日本だけ海外燃料に頼るバイオマス発電を続けても、安定供給は保証されていない。たとえばカナダやベトナムでペレット生産が減少した場合、どうなるのか。もしかして調達がむずかしくなる可能性もある。燃料価格は高騰して採算が合わなくなるだろう。
とまあ、ホームセンターに売っていたアカシアのペレットを見て、そこまで想像したのである( ̄^ ̄)。。。
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コメント
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バイオマス燃料、どうなるんでしょうね。
私の家もペレットストーブを使っています。
先日、試しにホームセンターでベトナム製のペレットをの買って使ってみました。
灰が多くて掃除が大変。
日頃使っているのは、製材所の廃材で作っている杉のペレットです。これはなかなか優れモノ。
製材所はペレとストーブの販売も行っていますが、昔は廃材の処理に無駄を感じていたのが、今ではペレットとして利用できるので無駄が出ないと言っていました。
製材、ペレットストーブの販売、そしてペレットの販売。
熊本県の小国町。北里柴三郎の生家のある町。この町は昔から小国杉をブランドとして生産して来ました。
まだまだペレットに救いはありそうです。
投稿: あそちゃん | 2025/01/30 08:49
スギのペレットですか。製材屑からつくるのなら、理想的ですね。本来はそうであるべきです。
最初からペレット用として伐採しているケースが増えているようですから注意が必要です。海外製なら、輸送を考えると馬鹿げているけど。
小国町や南小国町は幾度か行きましたが、最近は小国杉の家具も登場していて、高付加価値も望めます。頑張ってほしいですね。
投稿: 田中淳夫 | 2025/01/30 09:16
私はバイオマスペレットの生産者です。生産しているバイオマスペレットは、発熱量が4300~4600kcal、水分含有量が8%です。ぜひご協力をお願いいたします。
投稿: Robe | 2025/10/25 00:35
木質ペレットの問題点をクリアするには、何より何を原料とするか、でしょう。製材屑ならよいですが、わざわざ伐採してきた木とか、輸入では意味がない。
また含水率が高いと、製造時にかかる熱量が多くなって、木質ペレットの持つ潜在的なエネルギー量の大半を食い潰してしまいます。
含水率が8%とは、相当乾燥していますから、製材屑でしょうか。
投稿: 田中淳夫 | 2025/10/27 10:44