森の奥で根っこを張る
近所にある小さな公園は、もともとの山を切り取った一角にある。だからその背景には削った山の一部が残っている。
それが昔から気になっていたのだが……そこに分け入って奥を覗きたい。小さな山の一部であり、奥は急斜面となってその向こうには道があって、また家が建てられていて……とまあ、全体の構図はわかるのだが、その隙間のように残された山の森奥はどうなっているのか覗きたい。
私が若かったら、子供だ少年だと言われる年だったら平気で入るだろう。大得意だ。これが完全な山の中なら、今でも道のない茂みに分け入っている。なにも気を回すことはない。しかし住宅街の中の森では、なかなか気をつかう。この年でそんなことをすると、誰が見ていて何を言われるのかたまったもんじゃない。奥の家を覗き見?いや侵入を目論んでいると言われるかもしれない。なかなか世知辛いのだ。
だが、正月だ。周辺に人の気配はない。いや、一人老人がいたが、向こうの方へ行った。今だ!今なら長年の夢?を実行できるぞ。
そんな誘惑に負けて、公園から山の斜面を駆け上った。すぐに木の影に隠れる。もう見つからないぞ。ざまあみろ。多少の踏み跡はあったが、その奥までブッシュをかき分けて入る。
……なるほど、こうなっていたか。これが覗けるとは。うふふ。
森の奥に見えたものは、ここでは遠慮しておく(⌒ー⌒)。それとは別に、こんな岩と木を見つけた。
岩の隙間に根を伸ばすケースは少なくないが、その根が幹より太くなっているのは見事。しかも地上に持ち上げている。(あるいは周辺の土砂が流れたか。)ど根性植物と言えるかもしれない。
深く太く根を伸ばす。正月によいものを見たではないか。
おまけは、娘が帰る前に寄ったカフェのケーキと紅茶。
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