花粉症番組で「スギは冤罪」と力説
昨夜、テレビ出演した。「TOKYO MX」テレビだから、東京ローカルになるのかな。
その中の「激論サミット」という番組。テーマは花粉症だ。この時期は、何かにつけ花粉症関連の番組や記事が求められる。
依頼があったのはほんの数日前(実は東京滞在中)なのだが、当初、東京のスタジオへと言われたので、「私、奈良在住なんですが、東京までの交通費と宿泊代を……」というと、ペンディング(^^;)。同時に、概要を聞いて「無花粉スギは有効か」とか林野庁の政策を取り上げるというので、全否定しておいたから、まあ出演はないだろうな、と思っていた。
ところが、再び「出演者がいなくて」と再依頼があり、オンライン出演となった。(東京に呼んでくれないのかよ。お江戸で遊ぼうと思ったのに……と、ちっとは思った。)それでも、私の花粉症に冠して書いた記事は読んでくれたようで、その路線でもいいということになる。
これは仮台本。
ただ始まる前の挨拶で、司会の堀潤さんが、「大船渡の山火事」について触れたので、思わず山火事と三陸地方について論じてしまい、「こちらをテーマにした方がよかった」となりかけた(笑)。
しかも本番でも、最初に「花粉症って、何か問題か」と降られたので、思わず「スギではない」論を展開。その後の流れをぶった切る。出演者にはドイツ人のメントラインさんもいたのでヨーロッパの花粉症の話になる。幸い、みんな乗ってきてくれた。出演者の中にも、「舌下免疫療法で治りました」という人(西内啓さん)もいたので、ようは求められるのは治療法ではないのか、スギを減らすことばかり考えるのは本末転倒である!という論調に引っ張る。だいたい世界中でスギ以外の植物の花粉症があるのだから……となった。
いやあ、私としては我が意を得たり、でしたよ(⌒ー⌒)。
最後に求められた一言でも「スギは冤罪だ~!」と叫ぶ。再審を乞う。
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スギにも事実アレルゲンはあるので、冤罪では無いと思いますが、万引きを3億円強奪事件のように吹聴されている感は確かですね。スギの他にもブタクサやイネ科、世界的にはシラカンバの花粉などが猛威を振るっています。原因植物が多種にわたるため、原因の根絶は不可能なので、対処療法である治療のほうを充実させてほしいのは同意です。
投稿: 0 | 2025/03/06 10:51
テレビ番組ですから(笑)。
花粉症対策がスギ伐採に偏っている事態のおかしさを伝えられたらいいんです。
「酒を飲んだら花粉症の症状がひどくなる」という声に合わせて、「酒を止めろ」を連発しました。私は止めませんが。
投稿: 田中淳夫 | 2025/03/06 11:12