徳田虎雄本から思い出した自身の経歴
先日の東京で移動中にスケジュールの隙間があって、その際に目についたBOOK OFFに入った。ここで20~30分くらい時間を潰そう。
そこで見つけたのが、この本。
『わが語録 真実を求めて~生か死か』(徳田虎雄)。日本最大の病院グループ徳州会の総帥だった徳田虎雄の本である。内容は、写真とキャッチな語録を組み合わせた妙な本。
なぜ、この本に注目したかと言えば、編集したのは私だから。そう、私の作品なのである。初版は1986年3月18日とあるから、なんと39年前になる (@_@)。いや、本づくりには半年1年かけたから40年前の私の仕事だ。
もちろん私一人でつくったのではなくて、当時勤めていた出版社のほかのメンバーもいるし、実際の進行ではデタラメなこと、ひどいことが幾度も起きて最後は放り出していたが……。それを昨年10月に再版……というより復刻していたのか。まあ、徳田虎雄が亡くなったことに合わせて柳の下のドジョウ狙いなのだろう。
この本の裏話をすれば、凄まじい事実がいくらでもあるのだが、時代的には徳田の前半生にすぎないし、もはやどうでもよい。ただ気づいたのである。
この年の7月に、私は処女作を出版している。それが『不思議の国のメラネシア』。出版社に勤めながら、別の出版社から自分の本を出版するという真似をしていたのであった。まあ、出る直前に会社は辞めていたが(笑)。
実は前年1985年にペンネームでも本を出していた。これはゴーストライティング?みたいなものだから書名は出さないでおこう。
言い換えると、私にとって今年は出版を仕事として始めて40周年ということだ。う~ん、ちょっとショック。うぎゃあ、と悲鳴を上げたくなる。そんな年になったか。
以来、私は何冊の本を書いたのか。ちなみに87年には『チモール知られざる虐殺の島』を出版している。
森林ジャーナリストとしての本は『「森を守れ」が森を殺す!』が最初で、こちらは96年出版。その後、だいたい毎年1冊は出している。
だが、これらの歩みの前に、編集者としての本づくりをしていたことを思い出したのである。この徳田虎雄本のほかにも関わった本は何冊かある。
でも、今年出版する本はないかな……。
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