関西万博の日本館
いよいよ関西大阪万博まで、あと3週間。みんな、盛り上がってる? いえ~い!!
万博と木材という点からは、大屋根リングが取り上げられることが多い。が、ほかに日本館も「木材使いました!」と力説しているパビリオンだ。
内壁材や外壁材として使用されるCLTは、280組560枚。総使用量は、約1600立方メートル。これ、多いのか少ないのか。。。ちなみに展示はなんだ?建物そのものが強調されているが。
林野庁のモクレポにも特集記事が。CLTを使っていることを強調している。
日本館のHPには、「円環状の構造体によって、いのちのリレーを体現する日本館は、ホスト国のパビリオンとして唯一無二の存在感を放ちます。最大の特徴は、円を描くように立ち並ぶ無数の「木の板」。その隙間からは内部を垣間見ることができ、中と外、展示と建築の連続によって、日本館のテーマにもある「あいだ」を来場者が意識するきっかけをもたらします。主にCLT(直交集成板)で構成される「木の板」は、万博終了後に日本各地で建物としてリユースされることを前提に、解体や転用がしやすいよう工夫されています。」
なお、大屋根リングに使われた木材は、2万7000立方メートル。スギ、ヒノキ、オウシュウアカマツと並ぶが、一番多いのはフィンランド製のオウシュウアカマツだ。
最近の記事では、福島産の国産材を使ってます! と必死でPRしているが、出荷しているウッドコアによると、福島県産のスギ材でつくった集成材を約4500立方メートル納入したという。つまり使用割合は1割6分になる。ほかに四国のヒノキも使っているが、加えても2割に達する程度ではないか。とはいえ以前は3500立方メートルだと言っていたから、頑張って増産したのかな。
主催者側のHPには、木造リングについて「樹齢30年ほどの木材を伐採し、新たに植林することでCO2の吸収・固定が促進される」と説明しているのを見つけた。え? 樹齢30年で伐っちゃったの??? これが本当なら、伐期40年規定を破ってやわやわの木を使ったのか、と思ってしまうし、まさか国産材の使用割合を増やすために無理して、伐期齢に達していない30年生スギを伐採したのか……と邪推もする。それに再造林きっちりしたか確認したのかも疑問。伐ってすぐに再造林しないよなあ。たいてい2~3年後。
実際の調達は、ボリュームゾーンの50年60年生の木ではないか。主催者とやらは、そんな林業事情を知らずに語ったように思える。
こうして突っこみつつ、だんだんリングや日本館を見たくなってきたぜ( ̄ー ̄)ニヤ。
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