ティラノザウルスと遣唐使とコウゾ
恒例の平城宮跡記念公園の一周散歩。
そこで出くわしたのが、ティラノザウルスのフォークダンスだった。
なんじゃあ、こりゃ。ティラノがフォークダンスの曲に合わせて踊っている。ティラノの駆けっこ競争が流行っているのは知っていたが、今度はフォークダンスかよ。なかにはテンポが早くてなかなか疲れそうなダンスもあったが、これは思わず噴き出してしまうぞ。
で、その背景に注目だ。これこそ、遣唐使船である。この船で(ティラノは)唐まで幾度も海を渡ったのだ。ティラノもフォークダンスも、唐の国から持ち帰った文化である(^^;)\(-_-メ;)。
そして遣唐使についての説明のパネルや映像もあるのだが、そこに輸出品と輸入品が飾ってあった。驚いたのが、これだ。日本は、これを輸出していたのか!
わかるだろうか。楮糸とは、コウゾの繊維である。これが日本から唐の皇帝に貢いだのか。
コウゾと言えば和紙の原料だが、これはコウゾを紙の原料として輸出したのではなかろう。和紙そのものが中国伝来のものだからだ。やはりコウゾから糸をつくって、布にしたいたのだろうと思われる。
コウゾは、「白い繊維」であることから、神を招き、神が宿る布として珍重されていたという記述もある。またカゴを編む素材としても、コウゾは重要だった。コウゾの別名にカゴノキもある。ほかカジノキ、カミノキなど。神が宿るから紙を漉いた、といえば出来すぎだが。
コウゾの繊維から糸を作って、それを編むと不思議な布になりそう。
日本の和紙は、ほぼ輸入コウゾで作られているが、国産コウゾを広げるためには、紙だけでなく布としての利用も含めたら幅広くなるかもしれない。
« 幻の「小赤」。金魚は繁殖する | トップページ | プレジデントオンラインに「お墓」の記事を書いた裏事情 »
「森林活用(茶・蜂蜜・山菜…樹木葬)」カテゴリの記事
- ティラノザウルスと遣唐使とコウゾ(2025.03.30)
- 樹木葬を選ぶ理由(2025.02.12)
- 卒論「余剰ゴルフ場と霊園」を発見(2025.02.06)
- 地雷源でハチミツを!(2025.01.08)
- 幻の吉野漆と漆掻き道具(2024.12.24)
コメント