金魚に個性はあるか?
先日、我が家の庭の池に、新たな小赤、小さな金魚を発見したことを紹介した。
幻の「小赤」。金魚は繁殖する
2匹の小赤がいることを確認したのであった。ところが、朝の日課、餌やりで新たな金魚を発見した。
これまで数年間生きてきた大きめの金魚が11匹いるのだが、そこに小型の2匹を見つけたので13匹……と思っていた。ところが、その2匹以外にも小さな小赤を見つけたのである。今度は1センチ以下の超小型。
なんとか撮影。ということは、小赤3匹か。。。と思った瞬間に、今度は黒い小赤?が横切ったのである! 黒金魚だ! さすがに写真は撮れなかったが……なにしろ小さいうえに黒では確認が難しい。しかし、確実にいるわけで、これで4匹目。
これは、もう今年の繁殖だとしか思えない。しかし、成魚の黒い金魚は現在いないのに、黒が生まれたということは、黒の遺伝子を持つ個体がいるということか。人が手を加えなくても繁殖して、バラエティを増してくれる。
15匹の金魚が、このまま育ってくれたらよいのだが。観察していると、金魚にも個性があることがわかる。泳ぎ方や人影への反応などもあるが、どうも金魚同士の仲もあるようだ。常につるんで泳いでいるものから、孤独を愛する?個体も。遺伝子が決めるのか、環境によるものか。
性格、個性というと、霊長類、せいぜいイヌネコなど哺乳類だけかと思われがちだが、最近は魚類にも個性が認められつつある。魚種ではなく、同じ種類の中でも、個体ごとに性格が違うのだ。泳ぎ方、さらに警戒心や好奇心の差があるという。観察者によると、異性に餌を融通する個体がいたり、逆に意地悪・いじめをする個体もいるそうだ。そのうち感情も発見されるかもしれない。
我が家の金魚も、そうした指向を感じる。
もしかしたら、「個性」「性格」とは、もっと生命に根源的なもので、あらゆる生命にあるのかもしれない。そういや、ミジンコ、いやアメーバのような微生物でも、同じシャーレの中にいても、個体によってはセカセカ動き回るものと、じっとしているものがいる。これは個性ではないのか? 性格の差ではないのか?
植物だって、ほぼ同じ成分と思われる土壌に並べて植えて、光や水の条件も同じはずなのに、成長に差が出たり、枝や葉の付き方が違ってきたりする。これは性格の差ではないか。植物にも個性はあるのではないか。遺伝子レベルの性格と、環境の子細な違いから醸成される「個性」を追求する研究、誰かやっていないかなあ。
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