吉野山余談~角と樽
吉野山で見てきたもの。それは桜の花だけではない。
まず、こんなものを売る売店……というか露店があった。
シカの角。値段は……1万5000円! いやいや、よく見ると1万8000円、さらに3万円もあった! 安いのは……6500円。
こんなに差をつけますか。枝分かれの数によるようだが、毎年、枝分かれ数を増やすから年をとったシカほど高いわけだ。イヤイヤイヤロップイヤー、ムリムリムリカタツムリ、ヤバヤバヤバヤンバルクイナ……と頭の中で唱えたよ(´_`)ワカルカナ
しかし、角自体はシカが山に落とすものである。それを拾うだけ。いわば原価はゼロ。問題は、それを探す手間なんだが、1頭分のオスシカの遺骸があれば2本の角は採れるわけである。1万5000円なら3万円分になる。まあ、どこに落ちているかわからないから、偶然の産物に近いかもしれないし、必ずしも全部売れるわけではなくて、売れ残る可能性だってある。
使い道には、根付、ペンダント、ナンフの柄、帽子かけ、スリッパ立て……とあるが、やはり驚いたのは愛犬のおしゃぶり。そんな需要があったのか。イヌは鹿の角をかじりたくなるのか。何万円もするイヌ用グッズか。。。。と様々な気持ちが去来するのであった。ちなみに防止やスリッパ立てにするにしても高い。なお根付やナイフの柄にするには、プロ的な技術がいるなあ。
さて、もう一つは、吉野山にあった空き家。家そのものではなくて、窓に写るもの。
これは……樽ではないか。吉野杉でつくられた樽だろうか。見たところきれいだから、中古ではなくて新品かもしれない。過去、この家の主が樽を扱っていて(つくっていたのか販売をしていたのか)、その在庫かもしれない。今は、この家に人の気配はないのだが、捨ておかれたというよりは、空き家を倉庫として使っている可能性もある。
こんな商品からも吉野を感じてみてはいかが。
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今日吉野山に行ってきました。大混雑でしたが、上千本も桜はほぼ散っていて、桜はほとんどなかったです。歴史のあるロープウェイに乗れたのがよかったです。
投稿: くま | 2025/04/12 18:58
雨が降りましたからね。でも、花は散り際が美しいでしょう。
ロープウェイに乗れたのは、もうけもの。
投稿: 田中淳夫 | 2025/04/12 21:08