タケノコ異変
今日はタケノコ堀りに行った。帰省していた娘が掘りたいと言うし、我が山は4月後半から5月連休までがシーズン。ゴールデンウィーク終りの思い出によいではないか。
実は2週間ばかり前にも堀りに行ったのだが、その際は不作だった。かろうじて10本くらいは掘れたが小粒で、真っ当な大きさのタケノコは3、4本だったのだ。もともと出が少ない上にイノシシがかなり食い散らかした跡があり、目立ったものがない。
そのリベンジも兼ねて現地に向かったのだが……。
見つからん。
まったく見当たらない。以前よく出たところのほか、竹の列を見て、いかにも出そうな場所を念入りに探すが見つからない。挙げ句の果てにイノシシの猛威を感じる現場ばかり。
これなど急斜面(というより垂直に近い法面)にタケノコが出たらしい(穂先はまだ土の中)のだが、そこをイノシシが掘って食ってしまっている。通常、こんな急斜面は掘りづらくてイノシシも敬遠するような場所まで狙うとは。奥に食い残したタケノコの根元が見える。
かつて1日で30~50本は掘れたものだった。シーズン中は100本を超えたのである。竹林ではなく雑木林でこれほどタケノコが出るのは珍しいのではないか。あまり生えるため掘らないと雑木林が竹林化してしまう、,だからこれは竹退治だ、と嘯いていたのだ。掘っても全部は食べられないから、周辺に配ったり、最後は捨てる、穂先だけ切り取る……などしていた。
それが、ここまで数が減ったとは。イノシシだけのせいではなく、竹林そのものが衰退したように感じる。
念のため隣の竹林も除く。決して、決して隣に侵入してタケノコを盗もうというわけではなく、あくまでタケノコの出具合を確認するためである。ま、手にはスコップがあったが、これは置き場に困って持ち歩いただけで……。
が、ないのである。隣の、それこそ竹しか生えていない竹林にもタケノコは見当たらない。この生駒山の一角からタケノコが衰退している。
一本も掘れないとショックである。退治しなくてもよいという安心感よりもタケノコを食えない悔しさ(> <;)が先に立つ。さすがに1本も掘れなかったのは、長いタケノコ堀り人生で初めてである(-_-;)。
何が理由か。単に不作、裏作というだけではないように思う。
ここ数年、台風などで倒木が相次いで森の中がかなり荒れていた。竹も折れたり、途中で枯れたものも見かけた。竹林の寿命だろうか。それとも大きな波として大不作の年周りがあるのだろうか。生駒山の環境が変わった? まさか気候変動の影響?
1時間半も森の中を歩き回ってタケノコを探した挙げ句の徒労感。娘への土産も手に入れられなかったわけだ。なんか、締まりのないゴールデンウィークになってしまった。
ともあれ「タケノコの里」に異変が生じたのであった。いっそ、次は(食べられる)「キノコの山」にでもならないかな。明治製菓さ~ん。。。
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