万博の哲学的?な木
先に訪れた万博。正直、さほど感心する展示のパビリオンはなかった。展示を見に行くつもりなら、私はもうコリゴリ。オススメしない。
その中で、多少考えさせられるというか、何?これ?と悩まれれる、いやもっと言えば「なんやねん(怒」という気分にさせられるものもあった。
とくにこれは……。
「困った木」。ブースとしてはNHKを始めとする在阪テレビ局の中継基地なのだが、なぜか茅葺きである。ま、それはいいのだが、その周辺に並ぶ柱が「困った木」と名付けられている。
何が困っているのか。一応の説明文は、大きくなりすぎた街路樹だったり、製材加工ミスの木材だったり、育ちすぎたスギやヒノキだったり、枯れて倒れる危険があった保育園のサクラだったり、海に沈められていた木だったり、鳥が穴をあけた木だったり、電線にひっかかりそうで切られた木だったり、ツキ板になれなかった木だったり、大屋根リングの端材だったり……まあ、なんというか、使えない木ということなのだろう。
アートにはなっていないし……これを展示することに何の意味があるのだろう。哀愁が漂っている? いや、そもそも困るとはなんぞや。若干むかついたのであった。それに……これらの木に注目する人は、私以外に見かけない(笑)。
それと似ているが対極は、ウズベキスタンパビリオン。
なんでか、柱が林立。スギの木だけど。説明もかなり哲学的。「知の庭」という名がつけられている。一回の近未来的な展示や360度周回映像展示を見ているうちに、なぜかこの庭に着く。それでも、考えさせられたという点では、ウズベキスタンの一本!
アラブ首長国連邦。これ、ナツメヤシの材なのである。芯は違うと思うが、とりあえずナツメヤシは、実や葉だけでなく葉柄まですべて使える資源なのだそう。石油よりナツメヤシ! わりと気に入ったパビリオン建築であった。
ほかにも植物ならバルトのラトビア・エストニア館も、ちょっと違う意味があった。面白いかと言われると……なのだが。
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