未知の道
少しでも運動不足を解消せねば。しかし決まった運動をするのは苦手。もっとも気軽で続くのが散歩なのだが、これも同じ道を歩くのが苦手。
そんな課題?を超えるために思いついたのは、毎日違った道を歩くこと。できれば、これまで歩いたことのない未知の道を選ぶこと。これを自らに課した。すると、やる気が出るのであるv(^0^)。
やってみると、意外と身の回りに知らない道があることに気づく。いつも通っている道路から分け入る路地だとか、住宅街の碁盤の目のような道の中にも通っていないルート。買い物に行った先で、その店の周辺もよくよく選べば見知らぬ道だ。そうした道を探して、わざわざ遠くのスーパーマーケットまで出かけて、その周辺を歩く。もちろん山を登る際も登ったことのない道を探す。なんとなく踏み跡がある、なんとなく通れそうな藪……を選ぶ。それが時として道なき道、獣道になってしまうこともあるのだが……。
本日も、そんな道を探した。しかし、イマイチ面白そうなルートが定まらない。もう日暮れが迫っているよ。ならば、仕方ない、矢田丘陵の遊歩道にしよう。生駒山と並行して伸びる矢田丘陵は、低山でその尾根筋につくられた遊歩道はアップダウンが少なくて歩きやすい。それでいて、森の中で心地よい景色に包まれる。未知とは言えなくても、森は常に変化しているから、新しい発見もあるだろう。ただし、昨日は終始雨だったから木々や草は濡れているので分け入らないこと。
ああ、気持ちよい道ではないか。ま、ここは以前歩いたので自分に課したルールには合わないが……。
そこに、見知らぬ分岐が。あれ、こんな道があったっけ。しめしめ、未知の道だ! と、そちらに進む。急坂を登るとこんな感じ。
意外としっかりした道。多分、最近つくられたんだろうが、どこに伸びているのか……あまりヘンな方向に行かれると困るのだが。
ありゃ、送電線用の鉄塔に出た。ここに到達するための道だったか。補修用に最近つくったのかもしれない。
しかし、ここで道は終わっている。困った。未知の道を歩くという課題はクリアしたものの、これでは今来た道をもどらねばならない。それは私の美学に反する。なんとしても別の道を。
というわけで、森に分け入ってしまった(^^;)。濡れるって。道じゃない、急斜面のブッシュだ。しかも地面はずるずるだ。滑る滑る。
何度か転んだ。泥だらけになってしまった。だから、入ってはダメなんだよお。もはや自分にツッこむが、もどれない。もどる意志はない。行けるところまで行く!
倒木の向こうに遊歩道が見えた。よし、脱出できる……と、その前に渓流があった。深く切り込んでいたのである。
しかし、私にもどる道はない( ̄^ ̄)。しゃにむに進んだ。滑った。転んだ。尻餅をついた……。
幸い、渓流に水はほとんどなかったので、落ちても助かった。そして谷を渡ることができた。遊歩道に出ると、さすがにホッとした。
渡ったすぐ先にため池が。もし、ここに出てきたら渡れなかっただろう。それどころか沼に落ちたかもしれない。わずかにズレたおかげで生還できたのである。
未知の道は楽しいv(^0^)。
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