蔓植物の意地と消えた黒金魚
先に支柱もない天を向けて、ヤマイモの蔓が伸びていく様子を紹介したが、その際は蔓は力尽きて? 途中で折れて下に垂れ下がった。
その後、何が起きたか。再び下から天を、上をめざすのか。と思っていたら。
意外な戦略。なんと蔓が枝分かれしたよ。下に落ちた蔓はもう捨てて、途中から分岐した新しい蔓が上をめざしだした。それも一か所ではない。幾本も新たな蔓が伸びている。
ちょうど地際で切った蔓もあったのだが、そちらも同じ戦略。
切った少し下から分岐して、新しい蔓をつくっている。
いやあ、植物の戦略は面白い。一度失敗したら復活しない。リカバリーよりさっさと新しい戦力を養成する。なんか人間社会に当てはめると寂しさもある(^^;)のだが、その方が有利となるのだろう。もっとも、新しい蔓も、支柱がなくなったら伸びられないのだろうけど(´_`)。
ちなみに池の金魚も面白い。こちらも以前、黒い金魚が登場したことを紹介したが……。
ところが、この金魚は化けた。
このとおり、普通の赤い金魚になってしまった。かろうじて背びれの一部に黒い斑点が残っているが、いつまであるやら。おかげで今年誕生したかに思えた4匹の金魚は、みんな赤くなってしまった。やはり黒では仲間外れにあうのだろうか。赤の方が有利? 生き残る戦略として、体色を赤にするのかもしれない。
遺伝の発現というのは微妙なものなのだ。
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