何が建築物の木造率を上げているのか
国はへ、木造建築を増やそうとやっきになっている。大阪万博でも、リングが世界最大の木造建築だと必死で売り出している(私は、仮設で壁もないリングを木造建築のランキングに入れるべきではないと思っている)が、肝心の建築物の木造率はどうなっているのか。
新規着工住宅の木造率グラフがあった。
なんと57%まで上がっている。ちょっと意外(笑)。私は、増えているように思えなかったのだが。
しかし、よく見ると建築数自体は減っているのだね。その中で木造住宅が増えているらしい。
もう一つ、建築物全体のグラフもあった。
こっちは全体で、横ばいというよりはじり貧だな。43%以上あったのが、41%まで下がっている。
ただ、公共建築物と低層建築では増えている。あれ? では何が全体を引き下げているのか。。。高層ビルは昔から非木造だろう。結局、マンションなどの非木造の集合住宅などが増えているのかな、とも思う。
謎です。誰か教えてください(^_^) 。
それにしても、住宅建築数は年間80万棟を切るまでに落ちている。しかも世帯の縮小も進んでいる。一人暮らし、二人暮らしが増えたら、いくら木造住宅を建てても規模は小さくなるだろう。木材消費量は落ちる。今後、人口減に大工減も考えたら、木材需要が増えるとする要因を思いつけない。
木材の使い道の未来に建築はあるのか。そこから考えた方がよいのではなかろうか。
木材の消費は減ってもよい。それに合わせて林業関係人口も減ってもよい。ただ収入が減るのは困るので、単価の高い用途を模索すべきだろう。
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