万博コモンズ館の楽しみ方
大阪万博では、コモンズ館をよく見て歩いた。行列がないから。
たくさんの国が小さいながらもブースをつくっている。これが、なかなか楽しい。
ちなみに私は、多くの中でもパプアニューギニアとソロモンアイランズに足を止めた。どちらも行ったことがあるからなのだが、懐かしい景色を見る。そして担当者と話し込む。現地人もいるが、日本人スタッフが担当するブースも多い。彼らは毎日担当する国が変わるので、その国のことをよく知っているわけではないそうである。そこで私が教える側に回ったりするv(^0^)。そして、かつての旅の話で盛り上がる。
ソロモン諸島の木彫。私は、これと同じデザインのものを持っている。それで話が盛り上がる(笑)。
実は、アフリカや中南米、中央アジア、太平洋諸国……などの国々は、木彫展示が多い。それぞれの民族の木彫りの人形や仮面、道具類……などが豊富。もし木工品に興味がある人なら楽しめるだろう。
こちらは貝貨。貝殻に穴を空けてつないだもの。私も持っているv(^0^)。製造現場も見学した。現在は贈り物扱いかな。
こちらは東ティモールの布。私も持っているv(^0^)。東ティモールに行ったから。当時は国ではなかったけどね。インドネシアの占領下にあった。その後、壮烈な戦いの末に独立を勝ち取ったのだ。そういう歴史も思いを深める。
なお、この布は、かなり貴重品なのだ。現地の草木染めだったらすごい価値がある。こうした各国の織物、染め物の展示も多い。布好きの人なら楽しめるだろう。
ほかにも見どころはあるのだが,はっきり政治的主張を出しているところもある。
とくにウクライナ。そしてマーシャル諸島。前者はいうまでもなく戦争だが、後者は過去に68回だったかの原水爆実験が行われたことを展示している。こうした点に目を向けても興味深い。
また紛争国も数多い。南スーダンなど、何百万人もの難民を出し、今も激烈な内戦を続けているのに、結構立派な展示をしていた。
ソマリアは、現在3つの地域に分断されている(ソマリア、ソマリランド、ブントランド)のに素知らぬふりをして全部ソマリアだ!という展示。こうした国際情勢を読みながらの観覧も意味があるだろう。
かつて訪れた国、なんらかの点で興味を持っていた国。それらの展示を見るのは楽しい。認識を新たにされる面もある。
そうそう、ナウルも行った国だ。
なんにもナウルな展示。
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