「並ばない万博」実践
大阪万博に行ってきた。
正直、たいして興味はないものの、万博について何か一言言ったり、書いたり、することを考えてまったく行ってもいないのでは格好がつかない。いわばアリバイ的に足を運ぶべきと考えたのである。ただ、もしかして想定外に面白かったり……という期待?もなくはなかった。
そこで自らに課したルールは、「並ばない万博」である。これ、大阪万博自体のキャッチフレーズでもある。並ばなくても入れますよ~と来場を呼びかけているのだ。ところが報道によると、どこのパビリオンも、わりと並ぶというではないか。だが、私は「並ばない」。
いかに並ばないか? 簡単である。行列のできているパビリオンは入らない。
それだけ。徹底的に行列は排除した。そしてすいているパビリオンを駆け足で回るのである。
と、ところが……入場時に並んでしまった(゚д゚)。30分くらい。これが最長の待ち時間であった。
それでも、入場できるや否や、駆け足で行列のないところをアタック! 結果的に20以上のパビリオンに入れたかと思う。コモンズ(小国が共同で展示スペースを設けているパビリオン)を多く回ることになったが、おかげで国としては50カ国以上になったのではないか。
すると、午後2時過ぎには、回るところがなくなった。帰ろうかな、と思ったのだが、さすがにそれではもったいない。そこで多少は並ぶことを自らに認めることにした。30分まで?とか思ったが、実際に並びだすと我慢ならず、10分までの行列待ちならよいことにする。幸い夕刻になると全体に空いてくるので、たいてい10分で入れる。20分待ちと看板を出しているところも、ほぼ半分の時間だ。
内容については、また紹介するかもしれないが、とりあえず言えることは、パビリオンも千差万別。なかにはヤッツケで展示したようなレベルの低い館も結構ある。おつきあい参加なのかもしれない。仕方ないね。力を入れたのかもしれないけど、ピントがズレたのか全然わからないもの。パビリオンの建物は力を入れたのようだけど、展示の中身のないもの……いろいろだあ。
ただ、多くのパビリオンが木製であり、木を意識した使い方をしているという点は感じた。木材使ったら環境に優しいもんね、SDGsだもんね、という意識なのか……とひねた目で見てしまったのであった。その中でも、やはり魅せるのは大屋根リングだろう。これだけは見応えある。
意外と紹介されていないが、リングは二段構造である。2本のルートがあるのだ。その合間には花壇や芝生もあったりする。だからリング上を全部歩こうとすると、一週2キロだから、4キロになる。私の歩数計は3万歩に届きそうになった。覚悟しよう。
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並ばないでどれだけのパビリオンをまわれるか。
大事なことを忘れているような。
森林ジャーナリスト、数年前に関心持っていたフィンランドの森。ここはネタにしないと。
ネットによると、フィンランドは単独館ではなく北欧5か国共同で出展しているみたいですが。
ムーミンクッキー以外、気になるものは...
あ、あったあった、万博の屋根のリング、日本製と言う名のフィンランド製の木材が使われているとか。
フィンランドの木材、日本の大臣経験者の実兄が関与しているMサワホームは、フィンランド製の木材を使っていて。
そこからなんだか、怪しいウワサもネットには。信じるか信じないかは、あなた次第。
これからの夏の暑さ、あのリングだけで熱中症対策、大丈夫なのでしょうか。
投稿: 並ばない万博に便乗 | 2025/05/11 10:04