「昔ながらの樽丸づくり」展
川上村の「匠の聚(たくみのむら)」に行ってきた。ものすごい山道を登っていった奥にある。
ここは芸術家を集めた川上村の一角で、山村には似つかわしくない?おしゃれなカフェとギャラリーなどを備えている施設。これまで洋画や彫刻などの展示も行われていたが、今回は「昔ながらの樽丸づくり」展が開かれていた。
樽丸とは、樽とか桶の素材。スギ材を割ってつくるものだが、かつて吉野林業は樽丸林業と呼ばれるほど樽丸に適したスギ材を生産していたのだ。今では木製の容器そのものが貴重品になってきた。
展示品は、単に樽丸の作り方を示しているだけではない。その材料は、400年生の「歴史の証人」と名付けらているスギなのだ。日本遺産、林業遺産にもなっている「歴史の証人」を伐採する勇気(^^;)なのである。人間が植えて育てた木としては日本最古級とされるが、それを末永く残していくのではなくて、人が使うために育てた木であることを示すために伐採された。
大きな目的としては新たな学校の建設に使ったものの全部使いきれない。梢部分など残された部分をそのまま山に残して腐らせるのはもったいない、と企画されたという。昔ながらの方法を再現するため、ちゃんと山で木を割って、背負子で背負って山を下ろしたそうだ。
そんな山里の民俗的な展示の面白さはともかく、ここのカフェはよろしい。この山々の風景を見ながら、スムージーなどをいただける。川上村一番のおしゃれ空間である。(それが古民家カフェなどではなく、コンクリート打ちっぱなしの建物なのだ。)
ほかにも美術館もあるし、隠れた見どころがある。なんでもかんでも自然ばかりを売り物にするのではなく、アートでモダンな空間があることは、田舎暮らしに一服の彩りになる。
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木製だとプラスチック製にくらべて重いのと底がぬける欠点がありましたなあ。
底抜けという言葉も死後になりました。
底抜け脱線ゲームも1960年代のテレブ番組か。エディ・マーフィx主演の「ナッティ・プロフェッサー」(訳せばおバカ教授くらいか)は1950年代のもののリメイクで邦題は底抜け大学教授でした。
投稿: 岡本哲 | 2025/06/23 10:27
底抜け脱線ゲーム……懐かしい(笑)。
木桶でも、完璧な代物はまず底が抜けませんけどね。もはや樽や桶をつくる技術も絶滅危惧です。
投稿: 田中淳夫 | 2025/06/24 22:06