万博リングの行く末
昨日、6月23日は沖縄慰霊の日だけではなかった。実は、万博の大屋根リングを閉幕後どうするのか、決定する日であった。
プレジデントオンラインにも以下のような記事を書いていただけに気になる。
早くも「万博リング」の押し付け合いが始まった…「保存も地獄、再利用も地獄」のどうしようもない建造物の実情
で、出した結論は……。
大阪万博の大屋根リング保存、防火規定除外案軸に検討 9月にも決定
大阪・関西万博の大屋根リング保存に向け、大阪府・市は23日、閉幕後の法的な取り扱いについて、防火対策が除外される「準用工作物」とする案を軸に検討すると明らかにした。9月末にも開く日本国際博覧会協会の理事会で結論を得ることを目指す。
同日、国、経済界、協会と開いた会合で、準用工作物として建築基準法上の主要な耐火・防火規定を除外する案、同法上の建築物の特例として国土交通相の認可を得て耐火対策を緩和する案、道路法に基づく歩道橋として残す案の計3案を示した。特例適用の審査に要する期間や必要となる改修の観点などから、準用工作物とすることを本命視する。
今後、管理主体や財源についても詰める。万博運営費の剰余金や、地方創生交付金といった国の補助金、大阪府・市の自主財源を充てることを想定する。
あれ? 何も決まっていない……。9月末に結論???3案???
先送りではないか。耐火規定などを除外とか緩和とかいいのか? 歩道橋として残す案というのも……。
こんな記事もある。
吉村氏、こだわった大屋根リングの原形保存 費用負担など続く神経戦
残すのも陸上部の200メートルなのか、海上部の350メートルなのか。何も決めていなかった。せいぜい、人が上に登って歩ける形にする、という点だけか。それも費用問題が解決していないが。
ただ、一つわかったのは、現在のリングは耐火性能などの基準が緩和された形の「仮設建築物」として扱われているのだが、その仮設許可は2027年2月まであるということ。つまり、後1年半は使えるということだ。
ならば……この1年半を無料公開しておいてはどうか。それで、皆さん満足するのでは。そして、その後すっぱり撤去する。
実は、私もたった半年で「撤去なんてもったいない」と思っていたのだが、よくよく考えると維持は大変なのだ。木造ゆえに物凄い維持管理の手間がかかる。リング上の花壇や芝生だって、世話を見ないとあっという間に枯れる。
耐火だけでなく防腐などを考えると、とてつもなく金がかかる。風によっては揺れるから、接合部が何年持つか。それを維持できるよう改修するのは大ごとだ。
そして、今ならパビリオンもあって景色がいいが、それがなくなり、あまり眺めて楽しいものでなくなる。10数年後にはIRとやらの鉄火場リゾート施設になる予定だが、それまでみっともない工事現場なのだ。多分、今の人気は急降下。誰も行かなくなって、負の遺産化するだろう。
いっそのこと、リングを木造建築とはいかなるものか、徐々に朽ちていく様子を示すパビリオンにしてしまうのも考えられるなあ。
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