台湾の米事情
そろそろ終焉に向かってきた?米騒動。
某スーパーで台湾米を見かけた。4キロ入りなので若干わかりにくいが、まあ銘柄米より安い。4000円いかない。
もともと米が足りずに輸入するなら、近くて日本と同じジャポニカ種で、そもそも原点は日本の米を品種改良した蓬莱米なんだから台湾から輸入しないのかな、と思っていた。だが、現在の輸入先は圧倒的にアメリカで、ほか中国やベトナムだ。なぜ台湾は無理なのだろう……と思っていた。
そんなときに、台湾から農林産物の輸出拡大に台北駐日経済文化代表処(駐日大使館)が農林水産物の輸出拡大のため「農業組」を設立したというニュースを見る。農業組という名前に目を引かれた(^^;)。
ただテーマはパイナップルとかバナナ、胡蝶蘭なのだった。そこで台湾の米生産量はいくらか調べてみる。
120~130万トンほど。人口が日本の5分の1とすると、人口割合からすると日本の700万トン超より少ない。それでも輸出は多少しているようだが、日本の期待に応えられるほどの余剰はなささそうだ。台湾人はあまり米を食わないのか? 一人当たり43キロ。日本は減った減ったと言われてもまだ一人当たり年間51キロ程度は食べている。消費量的には日本人より少ないのか。魯肉飯は美味くて美食の国と言われているが、米は意外なほど食べていない。おかずをいっぱい食べるのかねえ。
なお日本から台湾への農産物輸出は、2024年農産物輸出額が11億3000万米ドル約1660億円)で、和牛、ホタテ貝、リンゴ、マスカット、モモ、日本酒……だそうである。
ちなみに私は全然米に困っていない。
そもそも食べないから(^^;)。実は数年前から「なんちゃって糖質制限」をしていて、昼はフツーに食べるが、夜は米をほぼ食べなくなった。だから秋に購入した2キロの米が今も残っている。
正確に言えば、1キロのバスマティライスは購入した。キロ800円ほどするのだが、それなら高値の日本米と変わらんな、思って購入したのだ。なぜなら、今、カレーに凝っている(正確に言えば、インドスパイス料理)からこの米が必要だったのだ。『インドカレーは自分でつくれ』という本を読んで、いたく感動して作り出したのである。そのうえYouTubeの「印度カレー子」にもハマってしまったから\(^o^)/。
そんなわけで、台湾米は買わずに、パイナップルを購入することにした。
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私も糖尿病のため糖質制限をしており、米は一粒も食べないです。昔ふるさと納税でもらったお米がまだ冷蔵庫に残ってます。人手不足で生産者が足りない木材も米も足りない分は輸入すればいいんですよ。
投稿: くま | 2025/06/04 20:03
糖尿病ですか。ご自愛ください。
私は、単にダイエット目的でした。最近は、かなりいい加減になってきました。米を食べないとおかずを多く食べて,余計に太ったり……(-_-;)。
もはや米がなければ飢えるという時代ではないです。少なくても日本では代替食品がある。焦って買い占めるからおかしくなる。
投稿: 田中淳夫 | 2025/06/04 20:53
40年前の地理では2・5毛作が可能なのが台湾とおぼえていました。生産余力は相当ありそうな数字ですね。
投稿: 岡本哲 | 2025/06/05 10:17
台湾はもちろん九州でも二期作は可能ですね。ただ人手が足りない。これまで減反政策も進んでいたし、つくるモチベーションが湧かないでしょう。
おそらく台湾も、人手不足と同時に米があまり売れなくなっているんじゃないかなあ。
投稿: 田中淳夫 | 2025/06/05 20:11