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2025/06/25

相続山林の賠償責任

朝日新聞では、「大相続時代」という連載を随時行っている。

この不動産だれのもの? 大相続時代 

私も山林相続問題などに口を出すことがあるので、参考に読んでいる。この連載でも一番大変なのが山林だそうだ。

そこで第11回目の最新版。

「ここはどうすれば…」残された9家共有の墓地 名義人は曽祖父ら

Img_20250625152021

なるほど、墓地か。墓地も所有していたら相続対象だし、そうでなくても墓守問題は起きる。

 

が、私が興味を持ったのは、そこではない。ままず記事の途中にある「不動産の登記簿は表題部と権利部がある」という点だ。これは知らなかったなあ。表題部とは地番や所有者などは示すが、所有権とは別なんだそう。

とくに表題部は山林に多いらしいが、林道もその場合があるらしい。

 

林道の土地に所有者がいるのは知っている。実は我が家のタナカ山林もそれに近い。山林のど真ん中に市道が通されているが、土地は私のものなのである。前所有者が道を通すのを許可したが、土地は手放していないから。しかし、権利を主張するのは無理だ。通行権もあるから私が封鎖することもできない。それどころか通行する者がゴミを捨てていく。

そして、もう一つ。災害時の賠償問題だ。所有地が大雨で崩れて下流部に損害が出たら、賠償責任を負う。これも理論的には知っていた。私も記事にしたり、他人に説明する際に触れている。ただ、現実には自分の山が崩れて、その土砂が他人に迷惑を掛けたとして、賠償責任を負わされたケースはないと聞いていた。天災だもの……。

ところが、この記事の最後の方に、土砂の撤去費を支払ったケースが載っている。うわあ。あるのか。

これは、相当怖い。遠くの持ち山が崩れて、それで他人の所有地や国道や県道を埋めた、あるいは家屋など財産を破壊した、なんてことになったら賠償しなくてはならないのだ。

道路沿いの木が倒れて道をふさいだ場合も同じか。

たとえば、自分の山が盗伐されて丸裸にされたら、それ自体は被害者なのだが、そこが崩れることで加害者にもなってしまう。そして賠償要求が来るかもしれない……。

実際に違法・合法に関わらず、皆伐が増えて崩れる山は増えている。それらの損害を山主に請求が来たらどうするんだ。「責任だけを代々受け継いでいく」という恐ろしい状態になってしまう。

 

追記・また新聞に不在地主の賠償責任の記事。

Img_20250702164329

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政策・行政関係」カテゴリの記事

コメント

保険制度をもうけておくべきなんですけどね。民間ではペイしないので、介護保険に準じたある程度国が支援する制度設計が必要でしょう。

価値のない山林を持っていて、いつ崩れるかなんてわからない状態なのに保険は入りませんねえ。

賠償責任を棚上げするような法的な仕組みが必要かもしれません。

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